完成間近の砂像、崩れる 震度5弱の東松島

新たな砂像の制作に取り組む保坂さん

 国内外で活動する砂の彫刻家保坂俊彦さん(47)が宮城県東松島市のJR仙石線矢本駅前で制作中だった砂像が、県内で最大震度5強を記録した1日の地震で崩れた。地域おこし協力隊員として4月に市内に移り住んだ保坂さん。完成間近だった砂像を解体し、作り直している。

 砂像のテーマは「昇鯉(しょうり)」。東日本大震災で犠牲になった人の鎮魂を願い、毎年市内に飾られる青いこいのぼりに着想を得た。天女がコイを天空に導く情景を高さ2・4メートルの像で表す予定だった。

 6日のお披露目を目指して4月24日に制作を始め、8、9割が完成していた。市で震度5弱を観測した1日の地震で上部の天女が崩れ、下部のコイや土台に亀裂が入った。2日に解体し、改めて木枠を組んで砂を積み、制作を進めている。

 地震発生時、現場で作業中だった保坂さん。「見に来てくれた方々をがっかりさせてしまって残念」と語る。2017年に台湾であった砂像世界大会で優勝し、年間15点程度の巨大作品を手掛けてきたが、地震で崩れたのは初めてという。

 お披露目式は今月中旬ごろに延期する。保坂さんは「もう地震が起きないことを祈っている。完成を楽しみにしてほしい」と話す。

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