浅野前知事、大学教授から介護業界へ転身 73歳「人生最後の仕事」

浅野史郎さん

 前宮城県知事の浅野史郎さん(73)=横浜市=がこの春、神奈川大特別招聘(しょうへい)教授を退官し、重度訪問介護事業を全国で展開する会社のアドバイザーに転身した。

 岡山県井原市に本社がある「土屋」。全国に約800人いるスタッフが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など重度の障害がある患者宅を訪問して生活の支援をしている。

 浅野さんは、事業を進める際の助言をしたり、行政など各方面へのアピールを手伝ったりするほか、全国の新任職員の研修も担当している。「重度訪問介護の仕事は難しく、研修が大事だ。使命感を持ち、いいアテンダント(介護者)を育てたい」と話す。

 3期務めた知事を2005年に退いた後、慶応大と神奈川大で地方自治などを教えた。神奈川大時代に土屋の創業者高浜敏之さんと知り合い、事業を支援してきた。

 浅野さんは「障害者が施設ではなく地域で普通に暮らせる社会をつくろう」が持論だ。「重度訪問介護が自分の理想と一致した。こうした在宅サービスがあれば施設を出たいと思っている人も多いだろう。その人たちの役に立ちたい」

 知事就任前は、旧厚生省で障害福祉課長などを務めた。「障害福祉が私のライフワーク。人生最後の仕事として重度訪問介護をきちんとやり遂げたい」と意欲を見せた。

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