「幻のセリ」収穫ピーク 春は天ぷらやおひたしに 登米

観音寺セリを収穫する木村さん=8日午前9時ごろ

 宮城県登米市迫町北方南観音寺地区の伝統野菜「観音寺セリ」の春の収穫が、最盛期を迎えている。

 観音寺セリは同地区の生産者5世帯が、20アール程度を作付けする。そのうち約4アールを栽培する農業木村寿さん(76)は8日朝、胴長を着てセリ田に入り、手でセリを根から引き抜き収穫した。井戸水で洗って出荷に備えた。

 強い香りと歯応えのある食感が特徴。収穫量が少なく、ほとんど市場に出回ることがないことから「幻のセリ」と呼ばれている。

 収穫は春と冬の年2回で、春の「葉セリ」は天ぷらやおひたしとして食べられる。冬に収穫するのは根まで食べられる「根セリ」として知られ、鍋やお雑煮の具材として人気が高い。

 木村さんは「農家の高齢化で担い手不足が心配だ。収穫を楽しみにしてくる人がいるので、これからも作り続けたい」と話した。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る