舟運文化、盛岡活性化の新たな波に 地元団体が木造船運航へ

今年3月に完成した船着き場「もりおか港」=盛岡市の開運橋付近

 江戸時代から明治時代にかけて北上川で盛んだった舟運文化を生かした地域活性化に、盛岡市の任意団体が取り組んでいる。6月19日には木造船を運航するイベントを開催する予定。観光振興につなげるため、将来的な定期運航を目指す。

 プロジェクトを進めるのは「北上川に舟っこを運航する盛岡の会」。市民に北上川や地域の歴史に触れてもらいたいと、4年前に市内の商店街振興組合の関係者らが結成した。

 イベントでは、12人乗りの木造船「もりおか丸」を、JR盛岡駅近くの開運橋付近から、約1・5キロ南東の明治橋付近まで運航する。明治橋周辺には北上川舟運の起点だった新山河岸があり、乗客には船から降りた後、昔ながらの町家が並ぶ鉈屋町を巡ってもらう。

 2年前に開いた同様のイベントでは約60人が参加。「船から見える景色はいつもと違って面白い」などと好評だったという。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため開催を見送った。

 今年3月には両地点にコンクリートの船着き場が整備された。将来的には外国人観光客や修学旅行で訪れる子どもたちに利用してもらいたいと、河川国道事務所などと協力して準備を進めている。

 団体事務局長の阿部優さん(70)は「いずれは河口の石巻方面まで運航するという大きな夢もある。まずは近い将来、川下りを盛岡の観光の目玉にしたい」と意気込む。

 イベントは団体と市、河川国道事務所でつくる「盛岡地区かわまちづくり(舟運)実行委員会」が主催する。連絡先は事務局019(601)7244。

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