まん延防止解除、でも… 宮城知事「予断許さない状況」

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、4月5日から宮城県内に適用された「まん延防止等重点措置」が11日限りで解除された。新規感染者は3月31日に1日当たり過去最多の200人を記録。以降は減少傾向にあるが下げ止まっており、入院患者も4月末から100人程度で推移する。感染力が強いとされる「N501Y」変異株も連日確認され、リバウンド(感染再拡大)への警戒が続く。

 県内の療養者と新規感染者の推移はグラフの通り。ピーク時より入院は約5割、宿泊施設での療養は約7割減ったが、療養者全体では4月末から横ばいが続く。重症者は過去最多の23人(4月17日)に比べて半減したものの、依然10人を超えている。

 県内の死者は計74人。3月まで32人だったが、4月だけで38人に上った。5月は現時点で4人。

 複数人の感染で業種・業態を公表した施設は3月の61件(うちクラスター28件)に対し、4月は54件(27件)、5月は9件(1件)。4月の54件のうち、飲食店は8件で前月より6件減った一方、高齢者施設は15件で前月を11件上回った。

 3月18日に県内で初確認された「N501Y」変異株は、5月11日までに計167件確認された。ワクチンの効果が弱まる可能性が指摘される「E484K」変異株は計502件。

 村井嘉浩知事は11日、県庁であったコロナ治療に当たる病院長会議で「感染者数や入院者数は下げ止まりが続く。全国的な感染者の急増や変異株の広がりを考えると、いまだ予断を許さない状況」と述べた。

 県は重点措置解除後の12~31日を「リバウンド防止徹底期間」に設定。仙台市内の接待を伴う飲食店、カラオケ店を含む酒類提供店に対する午後8時までの時短営業要請を31日まで継続する。店舗数は市内の全飲食店が時短要請の対象だった11日までの約1万店から半減する見込み。

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