震災耐えた日和山の鳥居、解体へ 宮城・石巻

周辺が立ち入り禁止となっている鳥居

 宮城県石巻市日和が丘2丁目の鹿島御児神社の鳥居が、老朽化と度重なる地震の影響で解体される見通しになった。鳥居は太平洋を望む日和山の頂上にあり、周辺は市の観光スポットとしても親しまれている。15日に開く総代会で正式に決める。

 鳥居は1935年に設けられ、鉄筋コンクリート製で高さ約5メートル。東日本大震災の揺れにも耐えたが、強い潮風や雨、余震で徐々に傷みが目立ってきたという。石巻市で震度5強を観測した今月1日の地震などで鳥居の一部が破損し、コンクリート片が剥げ落ちた。専門家の調査で倒壊の可能性があることが分かった。

 鳥居は神社が所有しているが、付近の広場は行楽客の立ち入りが多いため、地続きの日和山公園の一部として市が借り受けている。市は現在、鳥居の周囲を立ち入り禁止にしている。

 高台にある広場は大きな地震が起きれば多くの市民らが避難する。窪木好文禰宜(ねぎ)(49)は「人々を守護する神社がけが人を出すわけにはいかない。鳥居は神社の顔でもあるので、クラウドファンディングなどの活用も視野に資金調達に努め、再建を考える」と話す。

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