青森銀、みちのく銀合併へ 24年春、東北第3の規模に

会見後、肘タッチを交わす青森銀行の成田頭取(左)とみちのく銀行の藤沢頭取=14日午後6時30分ごろ、青森市文化会館

 青森県内を地盤とする青森銀行とみちのく銀行(ともに青森市)は14日、経営統合に向けた協議を開始することで基本合意したと表明した。2022年4月をめどに共同で金融持ち株会社を設立し、24年4月の合併も視野に入れる。総資産は6兆円を超え、東北の地方銀行、第二地銀13行・グループで3番目の規模の地銀連合が誕生する。

 両行の頭取が市内で共同記者会見を開き、14日の両取締役会で基本合意書を締結したと発表した。

 月内にも統合準備委員会を発足させ、資産査定に着手。まず両行が存続する形で持ち株会社の傘下に入り、さらに2年掛けて合併する方針を掲げた。持ち株会社の本店はみちのく銀本店、主要な本社機能は青森銀本店に置く。

 持ち株会社社長に就任する青森銀の成田晋頭取は「地域に金融インフラを維持するのが地銀の役割。切磋琢磨(せっさたくま)してきた両行が一歩を踏みだしたことに意義がある」と述べた。

 副社長に就くみちのく銀の藤沢貴之頭取は「地域が厳しい環境に置かれても、顧客の支えになり、地域に貢献できる銀行になるため最善の選択をした」と強調した。

 店舗の統廃合は今後、具体的に検討する。行員の削減は現時点で想定していない。みちのく銀はリーマン・ショック後の09年、金融機能強化法に基づき、公的資金200億円を受けた。24年9月に返済期限が迫っている。

 統合した場合、県内の貸出金シェアは両行で約7割の「寡占」となるが、昨年11月に施行された特例法により、独占禁止法の適用から除外される。統合などを条件に、日銀に預ける当座預金残高に金利を上乗せする支援制度も活用する。

 21年3月末の連結総資産は青森銀が3兆6814億円、みちのく銀が2兆3604億円。合わせて6兆418億円となり、東北では七十七銀行(仙台市)、東邦銀行(福島市)に次ぐ規模になる。

[青森銀行]1879年創業の第五十九国立銀行を前身とする青森県最大の金融機関。青森市に本店を置き、2021年3月末時点で青森県のほか北海道、岩手、宮城、秋田の各県と東京都に単独で計90店舗を展開する。従業員は単体で1196人。21年3月期の連結総資産は3兆6814億円、純利益は前期比53・1%増の22億円。単体の自己資本比率は9・09%。

[みちのく銀行]1894年設立の青森商業銀行を源流とする地方銀行。1976年に青和銀行と弘前相互銀行が合併し、現社名になった。青森市に本店を置き、2021年3月末時点で国内に94店舗、単体で1299人の従業員を抱える。21年3月期の連結総資産は2兆3604億円、純損益は19億円の黒字に転換した。単体の自己資本比率は7・70%。

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