被災から再起、交流拠点に 仙台・農業園芸センター再開5年

園内には色とりどりの草花が咲き、幅広い世代の憩いの場となっている

 仙台市若林区のせんだい農業園芸センターが、2016年4月29日のリニューアルオープンから5年の節目を迎えた。東日本大震災の被災から再起し、約150万人が来園。草花の観賞やイベント、収穫体験など多様なニーズに応え、農と触れ合う交流拠点として市民に親しまれている。

 パンジーやビオラ、フジが見頃を迎えた5月9日には、家族連れやペットの犬を連れた人らが来園。お気に入りの花を写真に収めたり、園内に隠された野菜のおもちゃを探すゲームに興じたり、思い思いに過ごした。

 ともに太白区の無職佐々木るり子さん(74)、宍戸典子さん(74)は「気が向いた時に一緒に来ている。四季折々の草花が気軽に楽しめる」と魅力を語る。

 センターは日比谷アメニス・日比谷花壇共同事業体(東京)と仙台ターミナルビル(仙台市)が運営する。敷地面積は約11ヘクタール。花壇やバラ園、梅園のほか、トマト狩りが体験できる観光果樹園や市民農園、6次産業化の取り組みをサポートする加工棟を整備。苗や鉢花を取り扱う売店、地元食材を用いた料理を提供する食堂もある。

 前身の市農業園芸センターは1989年開園。震災では農園や庭園、大温室などが地震や津波の被害を受けた。一時閉園を余儀なくされたが、民間活力を導入して再整備を進めリニューアルオープン。17年10月、現在の名称に変更した。

 坂本邦雄所長は「約150万人の来園者を迎えられたことは大きな力となっている。農業・園芸に関する魅力や情報を発信するとともに、有意義に過ごしてもらえる空間づくりに研さんしていく」と話す。

 入場無料。開園時間は午前9時~午後5時(3~10月)、午前9時~午後4時(11~2月)。月曜休園。連絡先は022(288)0811。

再出発から5年を迎えたセンター。震災被災地の交流拠点の一つになった
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