JR仙台駅を発着する電車の6割で、銀の車体の側面に赤、白、緑のラインが使われている。イタリア国旗やクリスマスに似た独特の「仙台色」に行き着いたのは、国鉄末期の苦肉のイメージ戦略が原点にあるという。
(編集局コンテンツセンター・藤沢和久)
仙台駅を発着する1日約680本の在来線普通列車のうち、「仙台色」は約430本。JR東日本仙台支社によると、管内の交流電化区間用電車に使われているといい、東北線新白河(福島県西郷村)―一ノ関(岩手県一関市)間、常磐線原ノ町(福島県南相馬市)以北、仙山線、磐越西線喜多方(同県喜多方市)以東など、計460・5キロを走る。
色の由来について同支社の担当者は「国鉄時代のことで資料が残っていません」としつつ、「1985年、クリーム色をベースに緑のラインの塗装にしたのが原点のようです」と話す。
河北新報の85年3月2日付朝刊に掲載された「グリーンライナー運転開始」によると、東北新幹線の上野―大宮間の開業に合わせ、同じ色を在来線にも取り入れたという。
同月にダイヤ改正を控えていた国鉄は、機関車がけん引する客車列車を電車に置き換えて便数を増やした。財政難で新車を導入できず、通勤型に改造した寝台特急電車や急行電車の色を塗り替え、目新しさを演出したとみられる。
それ以前の電車は、全国標準だったクリームとえんじの2色で塗り分けていた。仙台独特の明るい色は好評で、当時の河北新報では、岩沼市の主婦(35)の話を「車内は明るいし、とにかくきれい」と伝えている。
3色のラインになったのは、90年3月に導入された719系から。JRには色を変えた理由の記録は残っていないという。
鉄道愛好家でつくる「みちのく鉄道応援団」(仙台市)の佐藤茂代表幹事(63)は「白は従来のクリーム色に似ている。赤は緑の補色に近い色なので、保安上好ましいと考えたのではないか」と推測する。3色はその後の701系、E721系に受け継がれた。
2016年11月に走り始めたE721系の4両編成タイプ「1000代」の配色は、白、緑、桜色にマイナーチェンジされた。従来の赤、白、緑の電車と組み合わせた6両編成で走ることもあるという。
佐藤代表幹事は「白石川沿いの一目千本桜、塩釜桜といった桜の名所が多い沿線にちなんだのではないか。個人的にはこの色が一番好きだ」と話す。
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