東京での「卒展」作品集に 東北芸工大、学生・院生の力作収録

東北芸工大美術科卒業生の作品集

 東北芸術工科大(山形市)の美術科は、新型コロナウイルス感染拡大で中止になった東京での2020年度卒業制作展覧会を書籍で再現しようと、卒業生らの作品を収録した書籍「TOHOKU CHANGE MAKERS 東北芸術工科大学美術科 2020 セレクション」(左右社)を出版した。

 卒業制作や大学院生の修了制作から選抜した70人の絵画や彫刻、工芸品などを、学生が書いた説明文を添えて紹介。第一線で活躍するアーティストやデザイナーらによる学生に向けた寄稿文や批評も収録した。

 美術科では例年2月に大学で開かれる卒業制作展覧会「山形展」の後、教員が選んだ秀作を東京都美術館で展示する「東京展」を開催している。東京展には一般客や美術関係者など約3000人が訪れることから、作品を広く発表する場として多くの学生が出展を目標にしているという。

 東京展の中止は20年12月に決まった。展覧会の担当者だった同科日本画コースの小金沢智講師(38)ら3人が代替案を検討し、書籍の編集作業にも携わった。同科で卒業制作の作品集を出版するのは初の試みだ。

 小金沢講師は「ただ中止にするのは簡単だが、別の方法に挑戦しなければ学生たちに示しがつかないと思った」と振り返る。学生の作品について「活動に制限がある中でも全くスケールダウンしていない。情勢に臆せず自分を表現するエネルギーを感じ取ってほしい」と話す。

 B5判カラー、160ページで2200円。連絡先は同大入試広報課023(627)2246。

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

企画特集

先頭に戻る