山形のサクランボ、25年ぶりの「不作」 4月の低温響く

 山形県は27日、サクランボの作柄調査の結果を発表した。今年の県内の収穫量は昨年の73%に当たる約9500トンと予想し、5段階で最も低い評価の「少ない」とした。4月の低温などが響き、1万トンを割るのは1996年(9260トン)以来となる見込みだ。

 県や全農山形県本部などでつくる作柄調査委員会が25日、寒河江市や東根市などの48園地を調べた。複数の花が咲く部分である短い枝1本当たりの平均着果数は1・2で、平年の1・9を下回った。果実の大きさは良好だった。

 収穫量が減る要因として、4月に県全域で低温や降霜が相次ぎ、雌しべが枯れたことを挙げた。開花期は悪天候で受粉が進まなかった。スプリンクラーで木に絶えず水を掛け、氷点下で水が凍る際にわずかに生じる熱により花芽を守る対策を講じた園地は良く結実していたという。

 品種別の収穫盛期は「佐藤錦」が6月20~25日ごろ、「紅秀峰」は6月28日~7月1日ごろと予測した。3月の天候が温暖だったため、ともに昨年より5日ほど収穫が早まる見通し。

 県農林水産部の星里香子次長は「県の主力品種が落ち込めば経済にも影響する。おいしいサクランボを届けられるよう支援する」と話した。来年の生産を見据え、凍霜害(とうそうがい)に効果的な対策を調べる。

サクランボの結実状況を調べる県の担当者=25日、天童市荒谷

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