食と酒、産地で味わおう 「テロワージュ東北」今年も始動

ブドウ畑の近くで料理やワインを味わう関係者ら

 東北の食と酒を産地で味わう新しい観光と食の形を提案するプロジェクト「テロワージュ東北」の本年度のキックオフイベントが1日、仙台市太白区秋保町の秋保ワイナリーであった。各地でイベントやツアーの開催など活動を本格化させる予定で、年度内に実行委員会の設立を目指す。

 テロワージュは、フランス語で気候風土と人の営みを表す「テロワール」と、結婚や料理と酒の組み合わせを指す「マリアージュ」を合わせた造語。プロジェクトの毛利親房代表(秋保ワイナリー代表)が提唱し、生産者や飲食、酒造、観光関係者らの賛同を得て2019年から6県でのツアーや体験プログラムなどを実施してきた。

 コンセプトは「究極のマリア-ジュは産地にあり」。山海の幸や多彩な酒を、風景や文化、生産者らの思いや歴史的背景と併せて伝える体験型ツーリズムを通じ、地域の魅力を発信する。新型コロナウイルス禍で打撃を受ける生産者や飲食店など、業種を超えた連携にもつながっている。

 1日は、ブドウ畑の近くにテーブルを並べ、キッチンカーで市内のフレンチのシェフが調理。秋保町産の有機野菜を使った料理とワイナリーのワインなどを、関係者16人が味わった。

 毛利代表は「生産者の話を聞き、風景を見ながら最高の食事を楽しんでもらえるツアーをつくっていく」とあいさつ。「コロナ収束後に向け6県を巡るツアーを準備する」と述べた。

 7月以降に漁業の見学を盛り込んだツアーを開催する南三陸ワイナリー(宮城県南三陸町)の佐々木道彦代表は「東日本大震災から10年たち人口減少が進む。豊かな自然と食、ワインを通し、新しいにぎわいをつくりたい」と語った。

 ほかに栗原市や岩手県洋野町、山形と福島両県などで各地の生産者らがイベントやツアーを予定。土産品の開発などにも取り組む。

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