エスパル仙台東館「非情な区界」 時短と通常営業のテナント混在

 新型コロナウイルス対策として宮城県と仙台市は、市全域を対象にしていた酒類を提供する飲食店への時短営業要請を青葉区に限定して6月13日まで延長する。青葉区と宮城野区の境界が入り組むJR仙台駅東口では、エスパル仙台東館内で時短が継続される店と解除される店が混在する事態に。「同じテナントなのに…」。施設内での「非情な線引き」に関係者は戸惑いや不満を募らせる。
(編集局コンテンツセンター・藤沢和久)

 「飲食店の営業時間11時~21時 ※JR仙台イーストゲートビル2階のみ11時~23時」。1日以降の営業時間がエスパル仙台東館に貼り出された。

 エスパルは東館も含め、大半が青葉区中央1丁目に位置する。今年2月にオープンしたイーストゲートビルはペデストリアンデッキでつながる1、2階が東館に属するが、ビルの所在地は宮城野区榴岡1丁目。2階に入る飲食店が時短要請の対象から外れ、通常営業に戻ることになった。

 エスパル仙台の担当者は「隣接する店同士、差が付くことに疑問を抱くのではないか」と首をかしげる。

区の境界が入り組むJR仙台駅東口。中央の白いビルは青葉区、右の黒いビルは宮城野区の住所

 周辺の飲食店も思いは複雑だ。榴岡1丁目のレストラン「SK7」は、通常営業に戻すかどうか決めかねている。隣接する青葉区での時短継続が客足にどう影響するか読めないからだ。

 時短要請に合わせて夜は予約制にし、人員配置や仕入れを抑えて営業を続けてきた。新鮮な魚介が売りで、来客数の見込みが外れれば食材の多くを廃棄せざるを得ない。

 「(営業時間の短い)青葉区外で飲みたいという需要がどれほどあるか、まだ分からない。営業時間を急に戻すのは現実的でない」とSK7のマネジャー和泉輝明さん(43)。待ち望んだ時短要請の解除だが、手放しで歓迎できずにいる。

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

秋季高校野球東北大会 勝ち上がり▶


企画特集

先頭に戻る