正藍染め4代目、10年ぶり「先染め」 栗駒・文字

正藍染め 10年ぶり「先染め」

 宮城県栗原市栗駒の文字地区で2日、日本最古の染色技法の正藍染めを受け継ぐ4代目の千葉正一さん(71)が、着物に使う麻糸の「先染め」を行った。

 先染めは、手間と費用がかかることから制作の機会が減っており、千葉家では10年ぶりとなる。染め上げた糸は京都府の呉服卸業者に納める。

 千葉さんは午前10時、母親の3代目まつ江さん(91)が見守る中、作業に取り掛かった。染料の入った木おけに麻糸の束を入れ、繊維の奥まで行き渡るよう丁寧に染め上げた。

 2008年の岩手・宮城内陸地震では、自宅前の二迫川が濁り、染め物を洗う作業ができなくなった。

 千葉さんは「今年の染料は良い出来。川の水が澄んでいると一層奇麗な藍になる」と語り、二迫川で麻糸の汚れを流した。

 千葉家では今後、布を染める「後染め」が始まる。作業は7月中旬ごろまで続く。

先染めの麻糸の色合いを慎重に見極める千葉さん=2日午前10時50分ごろ、栗原市栗駒文字
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