オオナルコユリ 見て良し、食べて良し 「幻の山菜」花開く

スズランのようなかわいい花が咲いたオオナルコユリ。横山さんが増殖した

 宮城県加美町の畑で、珍しい山菜「オオナルコユリ」のスズランのようにかわいい花が鈴なりに咲き、見頃を迎えている。同町滝下の会社員横山信男さん(63)が25年かけて1万株に増やしたといい、「食べておいしく花もきれい。本当に花も実もある植物」と栽培を楽しんでいる。

 オオナルコユリの若芽は独特の甘みと上品なぬめりを味わえる。自然での群生は珍しく、幻の山菜ともいわれる。花は5センチ弱の大きさで列状に咲く。横山さんの1000坪の畑では5月26日に咲き始め、20日間ほど花を楽しめるという。

 横山さんは最初、山野で探したが「運が良くても1日1本しか見つからない」という。そこで25年前から自宅の庭で栽培し、増殖に挑戦。試行を重ね、実から栽培する方法を確立した。12年前に農業専門誌に栽培方法を紹介したところ、株を分けてほしいという依頼が相次ぎ、一時は数が減った。

 その後、畑で増殖を始め、1万株に回復した。「実がなった株は生け花にも使えるし、根は黄精という滋養強壮の薬草だ」と横山さん。根を焼酎に漬けて薬用酒として楽しんでいる。

 希望者には畑を公開し、株も有償で譲渡する。連絡先は横山さん080(1665)1686。公開と電話は土日のみ対応する。

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