純米酒で梅酒にコクとうまみ 出羽桜酒造が初仕込み

山形県産はえぬき100%の純米酒に梅1000キロを漬けた仕込み作業

 出羽桜酒造(山形県天童市)が日本酒を使った梅酒の製造に乗り出した。新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店からの需要が落ち込んでおり、個人消費の拡大に向け、リキュールで新規開拓を図る。

 本社蔵で2日に仕込み作業があり、参加した社員ら20人が和歌山県産の南高梅1000キロのへたを一つずつ手作業で取り除き、専用に醸造した山形県産はえぬき100%の純米酒2000リットルに漬け込んだ。4カ月以上かけて熟成させ、11月以降の販売を目指す。

 一般的な梅酒は焼酎をベースにすることが多い。日本酒を使うことで米のうまみや甘みが加わり、深いコクが生まれるという。

 コロナ禍で、同社の日本酒出荷量は以前の8割程度にまで落ち込んだ。リキュールの製造は4年ほど前から構想があったが、需要減を契機に本格的に着手。5月にリキュールの製造免許を取得した。

 仲野翔太郎専務は「若い世代や普段は日本酒を飲まない層にも新商品を手に取ってもらい、出羽桜に興味を持つきっかけになればいい」と話した。

 値段は未定。1本720ミリリットル入りで約4000本を製造し、県内の酒販店などに出荷する見通し。

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