次期最終処分場、大和町鶴巣を候補地に 宮城県

 宮城県は7日、次期産業廃棄物最終処分場の候補地として、大和町鶴巣の大平、幕柳にまたがる民間採石場を選んだと発表した。2025年度に受け入れ限度に達する見通しの公的最終処分場「クリーンプラザみやぎ」に替わる活用を見据える。地元住民への説明会を13日から開き、理解を得る方針。
 県は選定理由として、周辺1キロ以内に住宅や指定文化財がなく、開発済みの採石場の転用で自然環境や地下水への影響を抑えられる利点を挙げた。20年間でクリーンプラザみやぎの5分の1に当たる約200万立方メートルの埋め立てを見込む。
 候補地=地図=はクリーンプラザみやぎと同じ大和町鶴巣で、直線距離にして約3キロ北。県新最終処分場整備対策室は「要件をクリアできるよう専門家の意見も踏まえて選定した。心配や懸念を解消できるよう努力する」と理解を求める。

 利用開始の時期は未定。県は住民への説明や環境影響評価、設計にかかる時間を考慮すると、25年度中は難しいとみており、民間処分場への協力要請なども検討する。東京電力福島第1原発事故で生じた汚染廃棄物の処分は行わない。
 住民説明会の対象は候補地を含む6行政区の396世帯。村井嘉浩知事は7日の定例記者会見で「産業の維持発展や災害復旧に欠かせない施設。丁寧な説明を重ねたい」と語った。
 クリーンプラザみやぎは1979年に稼働し、20年度までの埋め立て率は95・6%。県は20年、事業者や有識者を交えた4回の懇話会で県内全域を対象に次期処分場の適地を検討し、3カ所に絞り込んでいた。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら
先頭に戻る