旬のイワナで漬け丼、地域に活力を 岩手・宮城内陸地震13年

佐藤旅館で14日に提供を始めるイワナの漬け丼=栗原市花山

 宮城県栗原市花山の温湯温泉佐藤旅館が、新メニュー「栗原産イワナの漬け丼」の提供を、岩手・宮城内陸地震から13年となる14日に合わせて始める。地元の看板食材を活用した料理で地域を盛り上げようと、この日の販売を決めた。

 花山地区で養殖した体長45~50センチの大型のものを使用。脂の乗った漬けイワナを、地元産ひとめぼれの酢飯の上にふんだんに盛った。イワナ本来のおいしさを味わってもらうため、味付けはしょうゆベースの薄味にした。

 新メニューは宿泊営業を始めた4月中旬、全社員4人で検討に着手し、試行錯誤を重ねた。4月に入社した佐々木悠さん(33)は、「漬け丼は川魚の臭みを感じない。6月から秋までが旬なのでぜひ味わってほしい」とPRする。

 岩手・宮城内陸地震は2008年6月14日午前8時43分、岩手県内陸南部を震源に発生した。マグニチュード7・2、奥州、栗原両市で最大震度6強を観測。宮城、岩手、福島の3県で計17人が犠牲となり、宮城、秋田両県で計6人が行方不明となっている。

 佐藤旅館も建物被害などを受けたが、18年に地元の太陽光発電施設管理会社「花山サンゼット」が旅館運営を引き継ぎ、20年11月に日帰り入浴を再開した。

 同社の阿部幹司(みきちか)社長は、「内陸地震を風化させてはいけないとの思いで節目の日からの販売を決めた。ゆくゆくは旅館の名物料理にしたい」と意気込む。今後、宿泊客への提供も検討する。

 1400円で、小鉢と汁物が付く。漬け込みなどに約20分かかるので、温泉に入る前に注文するとスムーズに提供できるという。

 時間は午前11時~午後2時。連絡先は0228(56)2251。

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