<入試のツボ>読解力と記述力重視/21年度出題分析 (2)社会

 2021年度の公立高入試の社会は平均点が63・1点と、20年度の47・8点より大幅に点数が上がった。

 問題の構成は例年通り20点満点の大問が五つで、大問に一つずつ、複数の資料を読み解く記述問題があった。大問構成は地理、歴史、公民から各1題、地理と歴史の融合問題が1題、公民と歴史の融合問題が1題だった。

 難易度を見ると、基礎知識だけで解ける問題の割合が20年度より増加した。時代背景などの周辺知識や、設問文の詳細な内容を手掛かりに解く問題もあった。

 記述問題は20年度に比べ易しかったが、問題文がやや抽象的で、どう書き進めるか迷うものが多かった。記述問題は各校で採点基準が異なり差がつきやすい。特に注意が必要だ。

 20年度の難化を受けて、周辺知識に重点を置いて準備をしていた受験生にとっては面食らう問題だったと思われる。基礎的な知識を早めに固め、そこに付随する知識を関連付ける必要がある。また、設問文をしっかりと読む習慣を付け、設問の要求を早合点しないようにしたい。

 記述問題は複数の資料を読み取り、論理的に解答を組み立てなければならない。文章を構成する演習も積む必要がある。

 22年度も高い平均点になるとは限らない。教科書を中心に、宮城の入試傾向に合わせた学習をしっかり進めよう。

 近年の社会の公立高入試問題は、知識の暗記だけでは高得点を望めない。資料や文章などを正確に読み取る読解力と、設問条件に合わせて適切にまとめ上げる記述力が必要だ。

 対策には時間がかかるため、入試直前の追い込み時期に勉強を始めるのではなく、遅くとも夏ごろから本格的な入試対策を始めるとよいだろう。
(進学プラザグループ第一事業部・阿部智則部長)

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら
入試のツボ

中学、高校入試を控えた受験生のいるご家庭に、仙台圏の学習塾講師陣がトピックスや勉強法を伝授します。

秋季高校野球東北大会 勝ち上がり▶


企画特集

先頭に戻る