<入試のツボ>一貫校の倍率が低下/中学受験・最新情報

 2021年度の公立中高一貫校の受験倍率は仙台二華3・84倍、仙台青陵1・82倍、古川黎明1・90倍。3校とも前年度の倍率を下回り、特に仙台二華の倍率は大きく低下した。

 倍率低下の理由は新型コロナウイルスの影響が大きいとみられる。休校による学習の遅れや志望校の見学機会の減少、そして学習や生活をサポートする家庭の負担が増えることを考え、受験を見送った例が多かったようだ。コロナ禍の不安で意欲が低下した児童も少なくなかっただろう。

 受験者が減ったからといって、合格しやすくなったわけではない。大変な状況の中でも学習のペースを保ち、得点力を付けた受験生が合格に至った。

 仙台二華では22年度から、適性検査の総合問題に英語のリスニング試験が加わる。これに伴う動向を今後注視したい。

 難関校を避ける傾向は首都圏でも見られたが、全体の受験者数は例年通りだった。小学校中学年から入試対策を続ける家庭が多く、受験しないとの判断にはつながりにくかったようだ。

 21年度は私立の魅力も注目された。オンライン授業の充実やウェブ出願の導入など、コロナ禍の厳しい状況の中で私立の力強さが際立っている。

 首都圏では算数1教科だけの入試が増加するなど、新たな方式も人気だ。宮城県では22年度から東北学院中・高が共学になり、選択肢が広くなる。中高6年間で国際バカロレアの教育プログラムを実施する秀光中・仙台育英高への注目も高い。公立、私立とも特色のあるさまざまな教育を展開している。

 22年度も引き続きコロナ禍での入試が予想される。なぜその志望校を目指すのか、受験生は入試に挑戦する意味について思いを巡らせてみよう。
(個別教室のアップル・田中萌教務)

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