聖火つないで古里・宮城を発信 インフルエンサー「おい宮」さん

拳を握りしめながら聖火をつないだおい宮さん=石巻市

 愛する古里を発信し続けるインフルエンサーが19日、石巻市で聖火リレーの走者を務めた。ツイッターで3万7000人のフォロワーを持つ「おいでよ宮城」(通称・おい宮)さん。ずっしり重いトーチを握り、リアルな世界で地元を盛り上げた。
(スポーツ部・剣持雄治)

 雨に打たれ、トーチを持ち替えながらガッツポーズを繰り返す。「出場する選手、大会に関わる人たち、地域の皆さんを元気づける、応援する気持ちを込めた」。大役を終え、おい宮さんの表情は晴れやかだった。

 名取市出身。仙台一高卒業後、進学と同時に故郷を離れた。大学2年時に休学してバックパッカーに。エクアドルなど南米を渡り歩いてスペイン語を身に付ける。その後も外国語学習が趣味となり、今や5カ国語を操る。

 宮城を離れ、日本を離れてから古里の良さに気付いた。「気持ちだけでも古里に戻りたい」。2013年にツイッターの発信を始めた。アイコンは2001年宮城国体のキャラクター「ケヤッキー」。時にお国自慢、時に自虐を交えて「宮城においでよ」で締めくくる。

 今は東京・銀座の人気すし店で働く。一日9升のコメを炊き、赤貝、ホッキ貝など宮城で水揚げされたすし種をさばく。

 入店後、店の大将から言われた言葉が忘れられない。「赤貝は名取産だから、お前の担当だ」。300キロ離れた宮城とつながっている気がして、胸がいっぱいになる。

 コロナ禍での開催、復興五輪の意義の薄れ。東京五輪を巡るマイナスの印象は拭い切れないと感じる。

 「東北が置いていかれているように感じる。僕には東京と宮城をつなぐ役割があるんじゃないかな」

 聖火をつなぎ終えると、ツイッターにこうつぶやいた。

 「今は来られなくても、聖火が宮城に来たように、いつかキミも宮城においでよ」

拳を握りしめながら聖火をつないだおい宮さん=石巻市
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