冷やしシャンプーでコロナ疲れ解消を 山形の理容店主らPR

 山形県内の理容店主らが、「冷し祭」と銘打って地元発祥の「冷やしシャンプー」のPRに力を入れている。各店が本格的に取り組んで18周年となるのを受け、「18」と「頭髪」を掛けた試みだ。猛暑を逆手に取ったアイデアは全国に波及し、新サービスも誕生した。関係者は「新型コロナウイルス感染拡大で停滞する業界の活力になれば」と期待する。

美容室「ラプト」が冷やしシャンプーに着想を得て始めた氷点下ヘッドスパ(同店提供)

 冷やしシャンプーは、冷蔵庫で冷やしたメンソール系のシャンプーやトリートメントを使用する。1990年代後半に山形市の理容店が考案し、2003年から県理容生活衛生同業組合の有志が普及活動を本格化させた。

 理容店主らでつくる県冷やしシャンプー推進協議会「ひやしびと」の植松行雄代表は「当時は県内に洗髪を省く割安な1000円カットの店の進出が始まっていた。差別化を図るのが目的だった」と振り返る。

 15ほどだったサービス提供店は現在、約300まで増加。東日本大震災など全国の被災地での洗髪支援のほか、イベントでチャリティーを続ける。「業界に笑顔と活力を与えたい」という活動は注目を集めた。

 昨年の新型コロナの感染拡大後は「お家(うち)でも、冷やそう!」のキャッチフレーズで、自宅での利用を促す。サクランボエキスなどが入ったボトルタイプのシャンプーやトリートメント、小分けのパウチの宣伝、販売に力を入れている。

 パウチは冷凍庫で凍らせると、より冷感が増すという。植松代表は「遠くに離れていても冷たさで山形を思い出してほしい」と願う。

自宅用に開発した冷やしシャンプーとトリートメントのパウチを手にする植松代表=東根市のミヨシ理容室

 新たな試みもある。JR山形駅構内の美容室「ラプト」は昨年、「氷点下ヘッドスパ」を始めた。0度以下に冷やした液剤でシャンプーしながら頭皮をマッサージし、目元を温かいタオルで覆って疲れを取る。

 植松祥江店長は「テレワークなど生活様式の変化で疲れた方に最適」と話す。今年は冷たさの体感が倍になる液剤を使う。

 コロナ下で客足が遠のき、理美容業界の状況も厳しい。推進協の植松代表は「冷やしシャンプーが苦境を乗り切る一助になれば」と期待する。

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