陸上風車建て替え、大型7基に集約 能代風力発電所12月運転再開

新設する陸上風車の支柱の据え付け作業=23日、能代市

 東北電力子会社の東北自然エネルギー(仙台市)が運営する能代風力発電所(秋田県能代市)の建て替え工事が23日、報道各社に公開された。施設は今年2月に運転を停止しており、新たな風車設置後の12月に運転再開する予定。建て替えられた大規模風力発電施設が運転再開するのは全国で初めてとなる見込み。
 同発電所は2001年11月に営業運転を開始。1基当たりの出力600キロワットの陸上風車24基が100メートル間隔で南北3キロに並んでいた。総出力は1万4400キロワット。
 だが、老朽化に伴う部品の摩耗などが原因で故障が多くなり、建て替えを決定。昨年9月に工事を開始した。
 これまでの陸上風車は支柱の高さ46メートル、羽根の回転直径44メートルだったが、新設する風車は支柱の高さ78メートル、回転直径82メートルで1基当たりの出力は2300キロワット。7基を設置し、送電線の容量に合わせて総出力は従来の1万4400キロワットを維持する。
 新設の風車は羽根の形状を改善し、発電効率が従来と比べ15~20%アップするほか、風の抵抗を少なくし、騒音を軽減できるという。
 23日は支柱の据え付け作業が行われた。鉄製の支柱は四つに分割されており、一つ一つをクレーンでつり上げて積み上げた。設置は1基当たり約10日で完了する。同時並行で実施されている既存施設の解体作業も公開された。
 事業費は約60億円。東北自然エネルギー能代事業所の斎藤力所長は「基数が減ったことでメンテナンスの効率化も図れる。風力発電の建て替えは例がなく、ノウハウを蓄積して今後に役立てたい」と話した。
 国内では北海道苫前町にある二つの大規模風力発電施設でも建て替え工事が進められているが、運転再開は来年4月以降という。

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