唐揚げ撤退、福祉に活路 仙台「ここみ亭」運営会社 「地域に笑顔を」思いは一貫

開放的で居心地の良さを重視した「杜のつぐみ療育園 荒井園」=仙台市若林区

 仙台市内で学童保育や保育園を運営するプリサート(太白区)は7月1日、児童発達支援・放課後デイサービス「杜のつぐみ療育園 荒井園」を若林区荒井東1丁目に開設する。同社は唐揚げで人気だった総菜店を運営していたが、新型コロナウイルス感染拡大のあおりで閉店を余儀なくされた。福祉を柱に据えた業態転換で、コロナ下での生き残りを図る。

 同社は2008年から「ヘルシーキッチンここみ亭」を市内で展開。看板商品の唐揚げは、日本唐揚協会の「からあげグランプリ」で最高金賞を受賞するなど高い評価を受けていた。

 しかし、コロナ禍が水を差す。20年3~5月の売り上げは前年から半減した。他事業への影響を懸念し、ここみ亭を同年6月に閉め、外食分野からの撤退を決断した。「12年続けたブランドを閉めることに、だいぶ悩んだ」。北川豊社長(48)が振り返る。

 一方、同社は飲食業と並行して学童・保育事業、介護施設や保育園で給食受託事業を手掛けてきた。以前から療育事業を考えていた北川社長は昨年10月、宮城野区に療育園を開設。荒井園は2カ所目となる。

 商業施設の一角に入る荒井園は、床面積約120平方メートル。重度以外の知的・発達障害がある0~18歳を対象に、生活能力の向上や社会との交流をサポートし、個性を尊重しながら自発的な成長を促す。

 福祉事業部の佐藤加寿子さん(50)は「年代に応じてスペースを区切る一方、仕切りの上部をなくすなど開放的な内装を心掛けた」と話す。家族の悩み相談にも応じ、利用者が心地よく過ごせる場を目指す。

 北川社長は「地域に根差したサービスで人々を笑顔にするとの思いは一貫している。今後も人々の役に立てる事業を展開していきたい」と力を込める。利用者を募集中。連絡先は荒井園022(369)3860。

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