朝ドラの街の情報発信 「おかえり館」オープン

 東日本大震災以降、東北でNHK連続テレビ小説の舞台となった岩手県久慈、気仙沼、福島の3市が連携して観光や物産、移住情報を発信する拠点が10日、東京・有楽町の東京交通会館にオープンした。県境をまたいだ市が都内に合同アンテナショップを設けるのは全国的にも珍しい。

朝ドラの舞台となった久慈、気仙沼、福島3市が合同で開設した「おかえり館」

 名称は「気仙沼、久慈、福島情報ステーション おかえり館」。気仙沼市がロケ地で、現在放映中の「おかえりモネ」にちなむほか、来店者を「おかえり」と温かく迎える空間づくりを目指す意味を込めた。

 気仙沼市と登米市、「あまちゃん」(2013年)の久慈市、「エール」(20年)の福島市が5月に始めた観光と移住定住を促進する連携事業の一環。設置は2024年3月末まで。事業費約1億2000万円の2分の1を、国の地方創生推進交付金で賄う。

 約40平方メートルの館内に、物販スペースや移住相談窓口のほか、カフェコーナーを設けた。3市の地元コーヒー店の豆を使った1杯(100円)を味わえる。

 物販は3市の地酒、気仙沼のフカヒレやホヤ加工品、久慈の琥珀(こはく)アクセサリー、福島の地ビールやモモゼリーなど計200品目以上をそろえた。

 おかえりモネのロゴ入りマグカップやマフラータオルなど、朝ドラの関連グッズも取り扱う。ロケ地を紹介するパンフレットも並ぶ。各市の移住定住コーディネーターとオンラインで対話できるブースも完備する。

 開業セレモニーで、菅原茂気仙沼市長は「地方創生の全国のロールモデルとなるよう頑張りたい」とあいさつ。遠藤譲一久慈市長は「震災で津波被害を受けて街が苦しいとき、あまちゃんに支えてもらった」と振り返り、木幡浩福島市長は「新型コロナウイルスが収束したら3市を巡ってもらいたい」とPRした。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る