仙台市長、組織委に無観客開催要請 感染再拡大を懸念

定例記者会見で感染再拡大への危機感を訴える郡市長

 郡和子仙台市長は13日、宮城スタジアム(宮城県利府町)で21~31日にある東京五輪男女サッカー競技を無観客試合とするよう、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長に文書で要請した。県外の観客が市内を経由して移動し、滞在するケースが想定され、新型コロナウイルス感染再拡大を懸念した。

 市は午後5時ごろ、市長名の要請書を組織委にメールに添付して送り、市の担当者が組織委の担当者に電話で趣旨を説明した。

 要請書は「人流(人の流れ)が増加することは、過去の事例からも市内の感染再拡大が懸念される」と指摘し、無観客の開催を求めた。①市内に滞在する大会関係者の人数、宿泊先の速やかな情報提供②大会関係者のコンビニエンスストアでの買い出しを認める方針の撤回―なども訴えた。

 市によると、組織委の担当者は「要請はしっかり受け止める。橋本会長に報告する」と答えたが、有観客の方針は村井嘉浩知事の意見を聞いて決めたと説明。観客の有無を再検討するかどうかに関しては、明確な返答がなかったという。

 郡市長は要請前の定例記者会見で「開催地ではないが、多くの観客が市内を経由して移動し、滞在することが想像される。『直行直帰』を呼び掛けると言っても、お願いベースであり、実効性があるのかどうか見当も付かない」と語った。

 村井知事には複数回にわたり、無観客にするよう要望したことも明かし「知事も難しい立場だと思うが、いま一度、命と安全を第一に考え、慎重に判断してもらいたい」と強調した。

 市には13日午後5時までに約100件の電話やメールが寄せられ、約6割が郡市長の無観客要請を支持する内容で、約1割は村井知事の有観客方針に賛同する意見だったという。

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