デスク日誌(7/14):記者の難作業

 夏の甲子園大会を目指す球児の2年ぶりの熱戦で、新型コロナウイルスの感染対策に気を配る東北各県の高野連。宮城では普段なら席があるバックネット裏の部屋に記者が入れず、観客席での取材という難作業を余儀なくされている。

 試合中、記者は詳細な記録となるスコアをつけながら観戦する。その合間に余裕を見つけて、取材を終えた前試合の記録を含む原稿をノートパソコンで書いて送信。さらに読者サービスであるインターネット速報のデータ入力も行う。

 だが、今回は球場で屋根に覆われた場所が確保できなければ、雨や太陽光線と闘いつつ作業をしなければならない。傘を差しながら体やパソコンをぬらさずに原稿が書けるのか、熱中症にならないか、決勝まで気掛かりな日が続く。

 自分も駆け出しの昭和末期、屋根や記者室がない球場のスタンド(コンクリートの階段)に座って高校野球を取材した。パソコンも携帯電話もない時代。回線コードが引かれた臨時電話で、ノートに記した下手な原稿を通話相手の先輩記者に書き取ってもらった。

 取材拠点確保の重要性を今回、改めて思う。(スポーツ部次長 薄葉茂)

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