デスク日誌(7/9):10周年ブログ

 「7月は『10周年ありがとう月間』。ブログを毎日更新して歩みを伝え、応援いただいた方に感謝を伝えています」。日本カーシェアリング協会(石巻市)代表理事の吉沢武彦さん(42)から連絡をもらった。

 兵庫県出身の吉沢さんは震災後、全国から寄付車を集め、生活の足を失った住民らに共同利用してもらう活動を始めた。石巻市の仮設住宅に1台目を届けて24日で10年。当時取材した記者にも声を掛けてくれた。

 取材のきっかけは、仮設団地を下見する吉沢さんらとたまたま出会ったことだった。仮設は当時、自治会づくりが課題。入居者同士が会話し、交流する機会にもなるカーシェアは良い取り組みだと感じた。

 共同利用はほかの仮設に広がり、災害公営住宅でも導入され支え合いの起点になった。協会は近年全国で普及を進め、市外での導入例は岡山県や鳥取県などの11地域に上る。大規模災害時は全国の被災地に寄付車を送り、被災者らに無料で貸し出す活動も続ける。

 10年前「石巻でモデルをつくり、社会に提案したい」と話した吉沢さん。ブログは人を巻き込んで志が形になる記録としても読める。
(報道部次長 佐藤崇)

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