山形の逸品「最上あゆ」東北6県で販売 イオン、町と連携

イオン東北が町などと連携し、初めて養殖を手掛けた「最上あゆ」。東北全域で販売する

 イオン東北(秋田市)は16日から、山形県最上町産の養殖アユ「最上あゆ」を東北6県で販売する。ほぼ地元でしか味わえなかった逸品で、同社が町の活性化支援の一環として初めて着手。町などと連携し、採卵から出荷まで全て県内で取り組んだ。新型コロナウイルス感染拡大で消費が低迷しており、町の関係者は「特産品のPRにつなげたい」と期待する。

 販売する最上あゆは約1万2000匹。アユ釣りが盛んな地元の最上小国川で漁獲した天然アユのつがいから採卵し、かえした稚魚を町内の養殖場「最上あゆセンター」の水槽で温泉水などにより水温20度ほどに保って育てた。

 魚体は70~80グラムほどで天然アユの約50グラムより大きく、程よく脂が乗り、塩焼きや刺し身などで味わえる。センターは2007年から養殖を手掛け、これまで主に地元の温泉旅館や飲食店などに提供してきた。

 イオン東北のバイヤーが味や魅力に目を付け、町と養殖場の協力を得て、農水産物などの自社ブランド「にぎわい東北」での商品化にこぎ着けた。

 辻雅信社長は「良質なアユが育った。お客さまに喜んでもらえれば、いずれ全国に販路を広げたい」と意気込む。担当者も「地元産のアユのおいしさを東北の顧客に知ってもらい、町の振興と発展につなげたい」と意義を強調する。

 町によると、新型コロナの影響で最上あゆの販売や観光面の需要は落ち込んでいる。高橋重美町長は「特産品の魅力発信に感謝したい。町に足を運び、宿泊してもらえるきっかけになればいい」と願う。

 7月末まで東北地区のイオン、マックスバリュなど計123店で販売する。価格は1匹278円、塩焼きは321円。

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