デスク日誌(7/16):クールダウン

 夜勤後、寝るまでのクールダウンをどうするか。刷り上がったばかりの新聞に目を通し、次は読みかけの小説か。そんな気になれない日は緩い漫画が心強い。

 米沢市出身の漫画家ラズウェル細木さんの作品「酒のほそ道」は、そんな深夜にぴったり。主人公の会社員岩間宗達が、自宅や居酒屋で酒やつまみのうんちくを披露しながら飲む。所々に差し込まれる小さなこだわりがおかしく、つられて缶ビールが進む。

 漫画には新型コロナ禍の描写はない。「せめてフィクションの中だけでも、かつて当たり前だったことが引き続き行われていて欲しい…そう思った」。最新刊に理由が記されていた。

 酒類販売事業者に対し、政府の要請に応じず酒類提供を続ける飲食店との取引停止を求めた西村康稔経済再生担当相の発言が波紋を呼んだ。露骨な圧力であり、業界の反発を招いたのも当然だろう。

 一方、気になるのは自宅以外での飲酒が悪者扱いされていること。ラズウェルさんもそんな風潮を「残念」とつづる。漫画のような密な会食を楽しめたのが、遠い昔のことのようだ。でも宗達、飲み過ぎ。
(報道部次長 渡辺晋輔)

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