「岩手の湘南が帰ってきた」 高田松原海水浴場、11年ぶり海開き

浮輪を使って海水浴を楽しむ家族連れ=17日午前9時20分ごろ、陸前高田市の高田松原海水浴場

 岩手県陸前高田市の高田松原海水浴場が17日、11年ぶりの海開きを迎え、砂浜には多くの家族連れが訪れて久しぶりの海の感触を楽しんだ。波と戯れた子どもたちは歓声を上げ、地元住民は東日本大震災前の光景を思い返しながらにぎわいが戻った浜辺に目を細めた。
 陸前高田は朝から青空が広がり、正午前には気温が31度を超えた。子どもたちは泳いだり浮輪で遊んだりして思い出をつくった。北上市の小学3年三浦歩莉さん(8)は「砂浜が広くてきれい。海で遊べて楽しい」と話した。
 海水浴場の開設に先立ち、市や市観光物産協会の関係者約30人が神事に臨み、シーズン中の無事故を祈った。戸羽太市長は「岩手の湘南が帰ってきた」と喜び、協会の木村昌之会長(64)は「かつての光景が思い浮かび、懐かしさやほっとした気持ちでいっぱい。震災から復興し、地域を盛り上げていく一歩にしたい」と感慨深げだった。
 高田松原は毎年10万人超が訪れる人気の海水浴場だった。しかし、震災の津波被害や地盤沈下で砂浜の9割が消え、約7万本あった松の木もほぼ全てが流失した。
 岩手県は2013年度に砂浜再生に乗り出し、新たな砂の投入などを進めた。砂浜と防潮堤の間には地元のNPO法人などが4万本の松を植えた。

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