震災で海に沈んだ車、作品として引き揚げ RAFで展示へ

海底に沈んでいた車を引き揚げる参加者

 現代アートと音楽、食の総合祭「リボーンアート・フェスティバル」(RAF)に出展する現代美術作家の加藤翼さん(36)=東京都=が25日、東日本大震災で宮城県女川町の女川湾に沈んだ車両を参加者と引き揚げるイベントを開いた。

 参加した町民ら100人以上がロープを引っ張ると、水深約8メートルの海底に沈んだ車両が地上に姿を現した。今後、所有者の了解を得た上で女川町内で展示するという。
 加藤さんはRAFに初めて出品する。これまでいわき市などで、制作した構造物をロープを使って引っ張り上げる「引き興し」と呼ばれる作品を手掛けてきた。女川町で展示する作品について加藤さんは「海底で時が止まった車と、10年間で変化した地上をつなげたい」と話した。
 RAFは8月11日~9月26日に開催。女川町と石巻市の全6エリアで作品を展示する。

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