仙台の高3実験参加、論文が学会誌に 東北大の植物遺伝子研究

渡辺教授(右)から実験器具の使い方を学ぶ鹿股さん=仙台市青葉区の東北大片平キャンパス

 仙台一高3年の鹿股とほこさん(18)が実験に参加したアブラナ科ハマダイコンの遺伝的多様性についての論文が6月、日本遺伝学会の機関誌に掲載された。東北大「科学者の卵養成講座」への参加で得た成果が形になり、「研究者への夢が膨らんだ」と喜ぶ。

 鹿股さんは1年時から講座に参加。2年時は研究重点コース生として大学院生命科学研究科の渡辺正夫教授(植物分子育種学)の指導を希望し、めしべが自分以外の花粉を選別して受精する性質「自家不和合性」の研究に加わった。

 大学院生が主体となった論文は、海辺などの砂浜や砂地近くに自生する越年草のハマダイコンを対象にした。鹿児島県屋久島の自生集団のうち、5集団の遺伝子分布を調査。新たな自家不和合性遺伝子を確認したことなどを明らかにした。

 鹿股さんはハマダイコンの種を発芽させて葉の遺伝子を解析し、採取場所と照合する作業を担当。「種の半分が発芽しなくて苦労した」と振り返る。2019年12月から20年10月まで断続的に9カ月間、毎日研究室に足を運んだ。

 村田町の実家が農業を営むこともあり、品種改良に興味がある鹿股さんは「実験に参加したことで研究者の姿を具体的にイメージできた」という。渡辺教授は「実験に熱心に取り組み、将来の活躍が楽しみだ」と期待する。

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