河北春秋(7/26):「あきた自慢こ 12か条」をご存じだろう…

 「あきた自慢こ 12か条」をご存じだろうか。「秋田美人これがほんとのAKB」など美人や温泉、酒といった12のテーマで秋田県の魅力を表現した。2013年の作成だから、知らない人の方が多いかもしれない▼コロナ禍の今、かつてないほど県民の目が地元に向く。じゃらんリサーチセンターの「じゃらん宿泊旅行調査2021」によると、20年度の県内旅行率は61・0%で全国2位。上昇幅は54・9ポイントで全国最大だった▼東北の他県も同様の傾向で、県内や隣県への小旅行が増えた。逆の見方をすれば、東京など関東志向が強く、旅行先としていかに地元が選ばれてこなかったかを表している▼秋田の場合、国の観光支援事業「Go To トラベル」に加え、県のプレミアム宿泊券や各自治体の宿泊補助事業が大きなインセンティブ(動機付け)となった。緊急経済対策としての色合いが濃いだけに、一時的な「官製需要」で終わる可能性はあるが▼フランスの作家プルーストは「本当の発見の旅は新しい景色を探すのではなく、新しい目で見ることだ」の名言を残した。遠方に出向く旅が良い旅になるとは限らない。見慣れた風景にも新たな気付きがあるはず。コロナ禍で迎える2度目の夏休み。お国自慢を探す旅に出掛けてはどうだろう。(2021・7・26) 

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