青森リンゴのブランデー「ラブヴァドス」完成 爽やかに甘く香る

青森県産リンゴで造った「ラブヴァドス アップルブランデー」

 青森県五所川原市の「モホドリ蒸溜(じょうりゅう)研究所」は青森県産リンゴを使ったブランデー「ラブヴァドス アップルブランデー」を完成させた。白神山地で採取した酵母を使い、爽やかで甘い香りが特徴。9月30日にオープンする蒸留所内の店舗で販売を始める。

 研究所は大豆やリンゴの栽培などを手掛ける「サンアップル醸造ジャパン」(つがる市)が運営。社長の木村慎一さん(70)が15年ほど前に訪れたフランスで試飲したアップルブランデーにほれ込み、質の高い青森産リンゴで造れないかと構想を温めてきた。

 工場長の吉岡尚哉さん(30)が蒸留技術を習得するため昨年2月に渡米。新型コロナウイルス感染拡大で1カ月だけの滞在となったが、帰国後はオンラインで技術を学んだ。2台の蒸留窯はドイツから取り寄せた部品を社員がほぼ自力で組み立てた。今年3月に工場が完成し、試作を繰り返した。

 自社や周辺農園のふじや王林を使い、弘前大から提供を受けた「白神酵母」で造ったシードルを蒸留。爽やかで甘い香りをより強く引き出そうと、たるで熟成させないホワイトブランデーにした。アルコール度数は25度で、一般的なブランデーの約半分に抑え飲みやすくした。

 吉岡さんは「いろいろな人の支えがあって、ようやくできたお酒。フレッシュな香りと味を楽しんでほしい」と話す。180ミリリットル入り(税別1380円)と500ミリリットル(2600円)を用意した。

 工場兼店舗はリンゴ畑の守り神、フクロウを指す津軽弁から命名した。観光施設「立佞武多(たちねぷた)の館」に近く、蒸留作業を見学しながら試飲もできる。

自ら組み立てた蒸留窯の手入れをする吉岡さん

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