漫画家小島剛夕さんの原画紹介 代表作「子連れ狼」、外国人研究員が企画展

漫画家小島剛夕さんの作品を研究するカーロヴィチュさん

 秋田県横手市増田まんが美術館のハンガリー人研究員カーロヴィチュ・ダルマさん(40)が「子連れ狼(おおかみ)」で知られる漫画家小島剛夕(ごうせき)さん(1928~2000年)の研究に力を入れている。成果を紹介する企画展「小島剛夕原画論」が同館で6~29日に開かれる。

 カーロヴィチュさんはハンガリーの大学を卒業後、漫画、アニメ専門誌の編集者を経て2013年に来日した。京都精華大大学院(京都市)で1960年代の少女漫画雑誌を研究し、博士号を取得した。18年から同館唯一の研究員。

 同館は小島さんが描いた原画の多くを収蔵する。貴重な貸本用の原画も残っており、50、60年代の漫画雑誌用と貸本用の原画を調べると、貸本は漫画雑誌用の原画のこまを拡大縮小するなどして再構成されていることが分かった。

 企画展は小島作品の原画約250枚と貸本漫画の実物を紹介する。カーロヴィチュさんは「小島先生は青年雑誌のアクション作品のイメージが強いが、美男美女の悲恋物語も手掛けている。絵も美しく、女性人気が高かった」と話す。

 研究の成果は日本語と英語で論文にまとめる予定。「貸本用の原画が残っているのは珍しく、小島先生の原画は貴重。原画保存の重要性を海外にも発信したい」と力を込める。

 午前10時~午後6時。第3火曜日休館。大人1000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円。連絡先は同館0182(45)5569。

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