全国高校野球9日開幕 頂点狙う東北勢チーム紹介(上)

ノースアジア大明桜―秋田南 8三振を奪い、3安打完封したノースアジア大明桜の風間=2021年7月23日

 第103回全国高校野球選手権大会が9日、開幕する。2年ぶりの開催となる大会に、東北からは弘前学院聖愛(青森)盛岡大付(岩手)東北学院(宮城)ノースアジア大明桜(秋田)日大山形、日大東北(福島)が出場し、東北勢初の頂点を狙う。夢の舞台に挑む6校を紹介する。メンバー表の◎は主将、指名の後ろは学年、身長はセンチ、体重はキロ。

弘前学院聖愛(青森・8年ぶり2度目)長打誇り高い得点能力

 打ち勝つ野球で甲子園の切符をつかんだ。チーム打率は3割2分7厘。佐藤海ら主軸だけでなく、下位打線の得点能力も高い。青森大会51安打のうち約4割の21本が長打で、本塁打は7本。練習試合が十分にできなかった分、筋力トレーニングに力を入れ長打力が向上した。

 葛西、斎藤禅の2年生両右腕による継投が勝ちパターン。主戦の葛西は17回2/3を投げ、防御率1.53と安定している。172センチと小柄ながら、3種類の変化球を織り交ぜて丁寧にコースを突くのが特長だ。

 女子校から共学になった2000年に創部。16強入りした8年前は相手ベンチや審判、スタンドに一糸乱れぬお辞儀をし、プレー以外でも注目を集めた。

 メンバー全員が県内出身。原田監督は「難しいことはせず、できることを徹底する。100パーセント青森の子たちがどれだけできるか楽しみ」と初戦を待つ。

青森山田-弘前学院聖愛 甲子園出場を決め、駆け寄って喜び合う弘前学院聖愛の選手ら=2021年7月26日

部長 太田  淳
監督 原田 一範    身長 体重
 投 葛西 倖生(2)172 75
 捕 松坂 映杜(3)165 66 
 一 木村 光佑(3)172 75 
 二 工藤 遼大(2)172 63 
 三 高木 優斗(2)170 75 
 遊 長利 斗真(3)173 70 
◎左 佐藤  海(3)190 88 
 中 丸岡昂太郎(2)178 71 
 右 町田 修平(3)176 84 
 補 前田 拓飛(3)173 76 
   斎藤  禅(2)172 73 
   工藤 天晴(2)172 89 
   工藤 良唯(2)181 83 
   三浦 瑠真(3)174 73 
   宇野琥太朗(1)165 60 
   佐々木凌来(3)163 63 
   佐藤 雄心(3)179 80 
   斎藤 圭人(3)166 66 
 ▷優勝まで 11-3青森、9-2八戸工、準々決勝7-6八戸学院光星、準決勝8-1弘前工、決勝6-5青森山田

ノースアジア大明桜 (秋田・4年ぶり10度目)剛腕風間の投球に注目

 今春の県大会で優勝した勢いをそのままに夏の秋田大会も制し、4年ぶり10度目の甲子園への切符をつかんだ。世代ナンバーワンとの呼び声が高い主戦風間が全国の強打者にどう立ち向かうかが注目される。

 風間は準々決勝で自己最速の157キロを記録。剛速球に切れの鋭いスライダーなどを織り交ぜ、3試合で32個の三振を奪った。2試合で先発した右腕石田一はテンポ良く打ち取る。

 チーム打率は2割8分6厘。主将の1番中井が好機をつくり、打率4割7分を超える2番土居、6打点を挙げた4番真柴ら切れ目のない打線で得点。スクイズやエンドランなどの小技も駆使する。守備は5試合でわずか1失策と堅い。

 輿石監督は「走攻守バランスの取れたチームを目標に練習してきた。つなぐ野球を武器に一戦一戦を決勝のつもりで戦う」と闘志を燃やす。

部長 高井 智一
監督 輿石 重弘    身長 体重
 投 風間 球打(3)183 81
◎捕 中井 稜貴(3)170 67
 一 真柴 育夢(3)187 78
 二 石田  恋(2)173 68
 三 渡辺 勇伸(3)173 63
 遊 石田 一斗(3)172 76
 左 土居 健太(3)170 67
 中 福溜洸太朗(3)180 71
 右 上山 優和(2)163 59
 補 山本 隆世(3)176 80
   栗城  蓮(3)179 77
   浅利 一勲(3)174 74
   渡辺 翔太(3)181 78
   三浦 柊馬(3)175 69
   石井 貫太(3)168 60
   冨岡 淳志(3)175 64
   高橋 聖央(3)171 66
   佐藤 秀悟(3)169 64
 ▷優勝まで 4-0能代、9-1秋田工、準々決勝4-3秋田、準決勝11-0横手、決勝6-0秋田南

日大山形 (山形・4年ぶり18度目)堅守と粘り強さが武器

 攻守の総合力で4年ぶりの甲子園出場をつかんだ。山形大会決勝では着実に得点を重ね、継投でリードを守り抜いて試合の主導権を手放さなかった。

 5試合でわずか1失策の堅守からリズムをつくる。投手陣は4人で主戦の右腕斎藤は制球力が持ち味。伸びのある直球と多彩な変化球を使い分ける。140キロ台の力強い直球で押す滝口らも控え、相手打線に狙いを絞らせない。

 チーム打率は3割6分2厘。5割を超える3番佐藤、4番伊藤が得点源。下位打線の梅津、塩野は長打力もある。7盗塁の秋葉をはじめ、計22盗塁の機動力も武器だ。

 荒木監督は「全員が適材適所の布陣。熱く、泥くさく、粘り強い野球を見せたい」と意気込む。目標は全国制覇。「(出場決定は)優勝までのスタートライン」と佐藤主将。力を合わせ、高みを見据える。

東海大山形ー日大山形 5回裏日大山形2死二、三塁、斎藤が右中間2点打を放ち、7ー2と突き放す=2021年7月24日

部長 園田 剛樹
監督 荒木 準也    身長 体重
 投 斎藤 堅史(3)180 84
 捕 梅津 康生(2)174 82
◎一 佐藤 拓斗(3)183 83
 二 新田 大樹(3)167 64
 三 秋葉 光大(3)174 75
 遊 大場陽南斗(2)166 63
 左 伊藤 翔海(3)184 92
 中 榎本 拓海(3)182 87
 右 塩野 叶人(3)184 89
 補 滝口 琉偉(3)182 82
   大類 興雅(2)177 77
   鑓水  快(3)168 73
   鹿野 一斗(3)175 70
   井上 丈慈(3)167 63
   児珠  颯(3)180 77
   遠藤 夕雅(3)173 65
   渡辺 恭平(3)173 70
   豊川 夢虎(3)173 74
 ▷優勝まで 12-2新庄神室産、11-1新庄北、準々決勝4-1米沢中央、準決勝10-2酒田光陵、決勝9-7東海大山形

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