東北中学野球6日開幕 若鷲旗争う12チーム紹介(下)

 第50回若鷲旗争奪東北中学校野球大会(東北中学校体育連盟、河北文化事業団など主催)は6日、岩手県営野球場など同県内3会場で開幕する。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催。

 東北6県の中学総体で決勝に進出した計12校が出場する。3ブロックのトーナメントで争い、各ブロック1位チーム、計3校が千葉県内で21日に開幕する全国中学校軟式野球大会の出場権を得る。

 6日は岩手県営野球場(盛岡市)と滝沢総合公園野球場(滝沢市)、岩手町野球場でそれぞれ正午と午後2時から、1回戦計6試合を実施。7日は県営野球場で午前9時から各ブロックの決勝が順次行われる。

 出場校を紹介する。(◎は主将、かっこ内の数字は学年)

本荘東(秋田・由利本荘市、初出場)打ち勝つ野球に磨き

 投打のバランスが良く、先制されても諦めない粘り強さで初の東北大会に挑む。県大会決勝では延長の八回、切れ目のない強力打線が本領を発揮し、逆転勝ちで初優勝した。

 「フルスイングで打ち勝つ野球」がチームの伝統。持ち味である打力に磨きをかけてきた。高橋歩、高瀬は長打力があり、下位打線も活発で、どこからでも得点が狙える。準々決勝では3点を追う終盤に逆転するなど勝負どころでの集中打が光った。

 攻守の軸となる主戦小野は県大会の全試合に登板。伸びのある直球で相手打線を抑えた。強気のピッチングでチームを引っ張る精神的支柱だ。

 小技に頼らず「振り切ってこい」と送り出す藤田監督。「東北大会でも全員フルスイングを貫く。試合を楽しみながら1分1秒でも長く戦えるように全力で挑みたい」と語る。

部長 今村  聡
監督 藤田 智也
 投 小野 聖瑠(3)

 捕 高橋 歩夢(3)

 一 高瀬 心碧(3)

 二 佐藤 大翔(3)
◎三 渋谷 拓斗(3)

 遊 安保 前咲(3)

 左 小松 憲和(3)

 中 嵯峨 悠仁(3)

 右 佐藤  志(3)
(補)渡部優聖(3)武田翔(3)高橋祐弥(3)菊池拓海(3)佐藤悠人(3)打矢斡汰(3)幸島空聖(2)佐々木怜(2)小鷹祐貴(2)

大曲(秋田・大仙市、26年ぶり3度目)小技生かし着実加点

 切れ目のない打線と機動力が持ち味。県大会では2試合でコールド勝ちを収め、全5試合で計43点を奪った。決勝で本荘東に延長戦の末に敗れて優勝は逃したが、26年ぶりに東北大会出場を決めた。

 「0・1秒を制す」がチームのモットー。練習ではグラウンドにマーカーで印を付け、短距離の切り返しを中心に走り込んできた。長打は少ないものの、連打で好機を築き、スクイズやエンドランといった小技で着実に進塁するのが得点パターンだ。

 主戦の堀川主将は、直球を低めのコースに投げ込む制球力が武器。直球を中心にスライダーやカーブを交えて、的を絞らせない。2年生捕手木村のリードも光る。

 母校で後輩を束ねる泉監督は「先を見ずに目の前のプレーに集中し、最後まで粘り強く戦い抜きたい」と意気込む。

部長 青池 研悟
監督 泉  徳人
◎投 堀川 凌聖(3)

 補 木村 直生(2)

 一 熊谷 颯太(3)

 二 藤井 弥広(3)

 三 佐々木達哉(3)

 遊 藤原 大和(3)

 左 三浦 柚生(3)

 中 成田  拳(3)

 右 佐々木心太郎(3)
(補)中嶋美虎(3)小松樹心(3)藤田凌央(2)佐々木悠佑(2)武田隆真(2)伊藤誠也(1)佐々木龍馬(1)高橋唯斗(2)石川倖大(2)

神町(山形・東根市、初出場 )1点差勝利重ね成長

 粘り強さを見せ、初の東北大会出場をつかんだ。山形県大会では4試合中、準決勝、決勝を含む3試合が1点差の勝利。鈴木監督は「県大会で実戦を重ねて成長できた」と目を細める。

 接戦を制した原動力は安定した投打。主戦三村主将は準決勝を除く3試合で完投。速球とスライダーで内外角を突く制球力がさえる。準決勝完投の海藤は変化球を低めに集め、打撃でも準決勝、決勝で計6打数6安打。左右に打ち分ける器用さで中軸に座る。

 打線は海藤を含む上位打線が手堅い。4番の東海林は状況に応じたバットコントロールにたけ、5番の吉田は準決勝で3打点を挙げるなど勝負強い。下位もしぶとい打撃でつなぎの意識を徹底する。

 登録は16人のみで、主力を担う3年生の全9人の結束は固い。三村主将は「全員で目標にしてきた東北大会優勝を目指す」と誓う。

部長 渡部 和彦
監督 鈴木 翔悟
コーチ板坂 昌人
◎投 三村 寿行(3)

 捕 東海林真詞(3)

 一 吉田 倖大(3)

 二 原谷 祐希(3)

 三 海藤 一心(3)

 遊 仲嶋  律(3)

 左 大場 新太(3)

 中 松橋  昊(3)

 右 遠藤 悠翔(3)
(補)斎藤依楓(2)鈴木大夢(2)清野廉(2)高橋利来(2)高橋泰樹(2)高橋玄太(1)森谷悠世(1)

酒田三(山形・酒田市、8年ぶり3度目)投手力と守備が安定

 堅い守りからリズムをつくるのが持ち味。登坂監督は「県内トップを目指した」と自信を見せる。山形県大会では4試合で失点はわずか4。決勝も逆転サヨナラで敗れて初の頂点こそ逃したが、安定した投手力と1失策の守備が光った。

 要はともに山形県選抜でもある主戦の右腕高橋と礒野のバッテリー。高橋は伸びのある直球にスライダーなどの変化球も切れ、礒野は巧みなリードで狙いを絞らせない。

 各打者は軟球の特性を生かし、たたきつけるような打球を心掛ける。走者をため、力強い打球を放つ4番礒野、長打力がある5番佐藤颯らで着実に得点を重ねる。

 東北大会は3度目の出場で初勝利を目指す。登坂監督は「県大会決勝はアウト一つを取る難しさを痛感した。目の前の試合に集中し、一生懸命頑張るプレーを見せたい」と意気込む。

部長 斎藤  進
監督 登坂 昌平
コーチ松沢 和志
 投 高橋由紀斗(3)

 捕 礒野凜太瀧(3)

 一 石渡 翔斗(3)

 二 石垣 憧汰(3)

 三 佐藤 颯良(3)
◎遊 那須 渉太(3)

 左 遠藤 貴裕(3)

 中 佐藤 綾星(3)

 右 大内 祐夢(3)
(補)神田知哉(3)佐藤優喜(3)斎藤大輝(3)梅津緩大(3)杉浦颯斗(3)又森龍翔(3)佐藤尚聖(3)熊谷周斗(2)阿部樹生(2)

中村一(福島・相馬市、40年ぶり5度目)好球必打下位も好調

 県大会決勝では昨秋の新人戦を制した石川義塾を相手に5点差をひっくり返しての勝利を収めた。「打ち勝つ野球」を合言葉に、打撃練習に力を注ぐ。全選手のスイングが強くミート力もある。「良い球を逃さない」ことをチーム全体で心掛けている。

 打線は2番宝、3番井上、4番関華ら上位の得点力が高い。県大会では7番豊田、8番稲垣らの下位も鋭い振りを見せて打点を重ねた。この好調が続けば、切れ目がない攻撃で大量得点が見込める。

 投手は宝、関颯、関華、斉藤、佐藤の5枚。主戦宝は真っすぐに威力があり、切れのあるスライダーで空振りを奪える。抑えの関颯は安定感抜群だ。

 学校として久しぶりの東北大会出場。斎藤監督は「自分たちのやってきたことを伸び伸びと発揮するだけ。3年生を主体とした結束力を見せたい」と話す。

監督 斎藤 公一
コーチ陣野 靖広
   今野 裕斗
◎投 関  颯汰(3)

 捕 井上 夏樹(3)

 一 斉藤 雅斗(3)

 二 佐藤 宏紀(3)

 三 関  華汰(3)

 遊 宝  佑真(3)

 左 加藤 聖大(3)

 中 豊田 大典(3)

 右 稲垣日向太(3)
(補)竹岡佳郁人(3)阿部太祐(2)北郷智也(2)安部純太朗(2)中川魁(2)寺島翔(2)八巻悠隼(1)石川聖羽(1)関舞帆(1)

石川義塾(福島・石川町、初出場)守りからリズム生む

 先発は4人の右腕がそろう。右の本格派渡辺啓は真っすぐの制球が良くスライダーの曲がりも十分だ。捕手渡辺莉と配球を工夫しながら試合をつくるのがうまい。

 加藤は直球でぐいぐい押すタイプ。横手投げの生田目は打者のタイミングを外すことにたけ、小宅は多彩な変化球で的を絞らせない。バッテリーを中心とした守りでつくったリズムを攻撃に生かしていくのがチームの特長だ。

 打線は木登り、逆立ちなどで鍛えた筋力で全員が強いスイングを見せる。出塁率が高い1番渡辺莉、2番古宮の後に、長打力がある3番須藤、4番遠藤が控えるのが心強い。7番大栄は勝負強さが売り。

 目標は全国一。国分監督は「チームワークの良さ、メンタルの強さでまずは東北一になる。そのためにさらに体力増強を図る」と選手を鍛え直している。

監督 国分 大地
コーチ野崎 純一
   芳賀 祐太
 投 渡辺 啓太(3)

 捕 渡辺 莉央(3)

 一 大河原千晟(3)

 二 志賀雅(3)

 三 大栄 利哉(2)

 遊 古宮 大地(3)

 左 角田 蓮音(2)

 中 須藤 颯歩(3)

 右 遠藤 旦理(3)
(補)◎小宅善叶(3)加藤龍雅(3)松下修大(3)金川琉月(2)斎藤稜真(3)生田目莉空(3)佐藤翼(2)大野連(3)門脇勝太郎(3)

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