全国高校野球9日開幕 頂点狙う東北勢チーム紹介(下)

初の甲子園出場を決め、笑顔で応援席に向かって駆け出す東北学院ナイン=2021年7月23日

 第103回全国高校野球選手権大会が9日、開幕する。2年ぶりの開催となる大会に、東北からは弘前学院聖愛(青森)盛岡大付(岩手)東北学院(宮城)ノースアジア大明桜(秋田)日大山形、日大東北(福島)が出場し、東北勢初の頂点を狙う。夢の舞台に挑む6校を紹介する。メンバー表の◎は主将、指名の後ろは学年、身長はセンチ、体重はキロ。

東北学院(宮城・初出場)主戦右腕の伊東安定感

 第3シードで臨んだ宮城大会は「一戦必勝」を合言葉に勝ち進み、創部50年目にして初の甲子園出場を決めた。6試合中5試合が逆転勝利と、劣勢にも動じない粘り強さがある。

 チーム打率は3割1分9厘で、総得点は53。大事な場面で打線がつながった。1番の今野孝が出塁して攻撃のリズムを生みだし、打率4割5分8厘の大洞、11打点の及川ら中軸で走者をかえすのがパターンだ。

 投げては主戦右腕の伊東が36回を投げて42奪三振、3四球と安定。187センチの長身から投げ下ろす重い直球に、切れのあるスライダーやチェンジアップを交えて打ち取る。県大会3試合に先発した右腕畠山、右下手投げの小幡も試合をつくる力がある。

 渡辺監督は「甲子園で対戦する相手は力が上。チーム力を発揮し堂々と戦えるように導きたい」と語る。

仙台三―東北学院 粘り強い投球で完投した東北学院の伊東=2021年7月23日

部長 幡手新一郎
監督 渡辺  徹    身長 体重
 投 伊東 大夢(3)187 88
 捕 加藤 翔也(3)175 76
 一 木村 颯汰(3)185 84
 二 今野 隼翔(3)165 61
 三 大洞 雄平(3)172 70
 遊 武田 修弥(3)173 66
 左 山田 将生(3)183 80
 中 今野孝多朗(3)178 75
 右 及川 健成(3)168 69
 補 畠山  元(3)180 75
   小幡 仁哉(3)182 75
   佐々木康平(2)170 68
◎  古沢  環(3)173 73
   根本 陽生(2)172 67
   佐藤  樹(3)177 80
   塩沼 慶太(3)174 70
   平間 春多(2)171 64
   直井良偉人(3)174 56
 ▷優勝まで 6-1泉松陵、6-3石巻工、9-3仙台東、準々決勝15-2東北学院榴ケ岡、準決勝5-4古川学園、決勝12-5仙台三

盛岡大付(岩手・4年ぶり11度目)強力打線長打率6割超

 5試合で計50得点、うち3試合でコールド勝ちと打撃力を見せつけた。切れ目のない強力な「わんこそば打線」を武器に、4年ぶりの甲子園に挑む。

 チーム打率は3割7分5厘、長打率は6割を超える。攻撃の軸は5試合連続本塁打を放った金子。高校通算64本塁打の1番松本がチャンスをつくり、打率が5割近い金子、小針らにつなぐ。

 打線でも中軸を担う主戦の右腕渡辺は4試合に先発し、準々決勝と決勝では完投。最速140キロ台の直球に加え、スライダーやチェンジアップをバランス良く操り、走者を背負っても崩れない。制球力のある大平やけがから復帰した阿部凜が控え、岩手大会を無失策で勝ち上がった堅実な守備が支える。

 関口監督は「どのチームも強豪だが、暑さに耐えられる体力を付け、1試合でも多く戦いたい」と語る。

甲子園出場を決め、歓喜に沸く盛岡大付の選手たち=2021年7月24日

部長 松崎 克哉
監督 関口 清治    身長 体重
 投 渡辺 翔真(3)175 75
◎捕 田屋 瑛人(3)173 71
 一 金子 京介(3)187 93
 二 南 早羽己(3)174 72
 三 松本 龍哉(3)178 85
 遊 佐々木一晃(3)173 68
 左 平内 純兵(3)181 85
 中 新井 流星(3)173 76
 右 小針 遼梧(3)185 95
 補 大平 一真(3)171 73
   阿部 凜叶(3)176 73
   大貫 鉄生(3)175 70
   駒田 隼大(3)175 73
   中沢 舟汰(2)181 87
   庄司 光汰(3)173 81
   蝦名 叶多(3)171 73
   金田  塁(3)176 79
   井口  敦(3)180 85
 ▷優勝まで 11―4盛岡工業、11―1黒沢尻北、準々決勝7―4盛岡中央、準決勝12―4一関学院、決勝9―4花巻東

日大東北(福島・18年ぶり8度目)長打と小技多彩な戦術

 福島大会決勝は好投手を擁する光南にサヨナラ勝ち。準々決勝は第1シードの東日本国際大昌平を逆転で破った。粘り強さを誇るチーム。宗像監督は「逆転できるのは選手が弱気にならないから」と選手の精神面のタフさを勝因に挙げた。

 チーム打率2割9分6厘。長打力のある岡部、吉田に加え、奈須、馬場、松川ら勝負強い左打者がそろい打線の層は厚い。犠打で好機をつくるのが得意だが、相手守備の状況を見ながらヒットエンドランなど足でかき回すことも多い。

 主戦の右腕吉田は伸びのある直球に、カットボール、スライダーを交えて打ち取る。空振りを奪えるチェンジアップも有効だ。左腕馬場は低めに制球し、打たせて取る。2人とも大崩れせず安定感がある。宗像監督は「甲子園では思い切ったプレーをさせたい」と、存分に各選手の持ち味を発揮させる意向だ。

サヨナラで優勝を決め、応援席に笑顔で向かう日大東北の選手たち=2021年7月25日

部長 中村 猛安
監督 宗像 忠典    身長 体重
 投 吉田 達也(3)176 80
 捕 奈須 優翔(2)176 66
 一 岡部 歩夢(3)176 72
◎二 松川 侑矢(3)162 62
 三 相沢 柊吾(3)174 65
 遊 山下日南太(2)168 63
 左 久納  海(3)172 70
 中 馬場 央典(3)171 70
 右 大塚 健太(3)170 74
 補 星  拳翔(3)173 70
   堀米 涼太(1)170 72
   堀米 翔太(1)170 70
   柳沼 奏汰(3)171 70
   佐藤 優成(2)168 64
   槌谷 蒼太(1)167 61
   村田 陽希(3)174 78
   鈴木 良輔(2)174 69
   関根 雅人(3)174 75
 ▷優勝まで 3-2修明、8-0須賀川、3-0郡山、準々決勝5-3東日本国際大昌平、準決勝8-2福島商、決勝5-4光南

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