「観客動員増に全力」 女子サッカーWEリーグ・岡島チェアに聞く

 日本初の女子プロサッカーリーグとなる「WEリーグ」が、9月12日に開幕する。世界的に女子部門の強化が進む中で、リーグのかじ取りを担う岡島喜久子チェアに意気込みを聞いた。
(聞き手は射浜大輔)

 -開幕が迫ってきた。初代チェアとして力を入れていくテーマは。

 「やっと始まるということで、わくわくしている。まずは観客動員を増やすことに力を注ぐ。注目を集めて集客を増やし、各クラブが興行として成り立つようにしないといけない。なでしこリーグの平均が1300人(2019年)で、30~60代の男性が中心だった。ファミリー層にアプローチしないと、5000人は達成できない」

 -集客5000人を達成するために、リーグができることは。

 「全国レベルでの露出があるのはとても大切なので、メディアへの露出をリーグとしていかに頑張るかだ。放送パートナーの動画配信サービスDAZN(ダゾーン)が、女子スポーツの地位向上に取り組んでおり、一定数の試合は無料で放送されるのも活用する」

 -東京五輪で起爆剤になるはずだった女子日本代表は準々決勝で敗退した。

 「力が足りなかったのが顕著に出てしまった。欧州では、イギリスやオランダなど、プロリーグのあるところが強化につながっている。プロ化によってサッカーに打ち込めるようになり、体のケアに割く時間も増える。23年のワールドカップや24年のパリ五輪で、どれだけ強くなったか見てほしい」

 -仙台には、常盤木学園高や聖和学園高など、全国レベルの強豪がある。

 「全国で強い高校があるのは大きい。卒業後、全国に散ったとしても、ゆかりのある宮城に受け入れ先があるのは選手にとって魅力的だ」

 -マイナビ仙台に期待するところは。

 「仙台は全員をプロ選手にしてくれた。素晴らしいと思う。東日本大震災を経験し、東京電力マリーゼの流れを継承している。気持ちを引き継いでいるのは大きい。東北で唯一のクラブとして、東北全体に女子サッカーを広げていくのに貢献してほしい」

[おかじま・きくこ]中学時代から日本の女子サッカー初のクラブチーム、FCジンナンに所属し国際大会などを経験した。1984年、日本女子サッカー連盟設立時に初代理事に就任し、89年に選手を引退。米国で証券大手メリルリンチなどの勤務を経て、2020年にWEリーグの初代チェアに就任した。東京都出身、早大卒。63歳。

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