「幻の魚」ホシガレイ、2期目出荷 刺し身と漬けの丼、試験販売も

陸上養殖されたホシガレイの競り。買い受け人が次々と値を付けた

 岩手県宮古市が事業化を目指す高級魚ホシガレイの陸上養殖で、2期目の出荷が10日、市魚市場で始まった。一般の小売店にはほとんど出回らない「幻の魚」を味わってもらおうと、ホシガレイを使った丼の限定販売も初めて行う。

 競りにかけられたのは平均の重さが565グラムに育った20匹で、1キロ当たり3300~4500円の値が付いた。平均価格は3884円で、昨期の初出荷より267円高かった。

 養殖は市が宮古漁協に委託し、2019年9月に始まった。初出荷は昨年10月で、陸上養殖のホシガレイの流通は全国初だった。昨期の出荷量は335・4キロで平均価格は2783・9円。今期は年内に1トンの出荷を目指す。

 三陸沿岸では秋サケやサンマなど主要魚種の不漁が続く。市は高値で安定出荷が見込めるホシガレイの陸上養殖を水産業の新たな柱に育てようと、トラウトサーモンの海面養殖とともに調査事業に取り組む。

 ホシガレイは食味の良さと高い希少性から「夏場の白身魚の王様」と呼ばれ、高級すし店や料亭での人気が高い。市魚市場食堂では20、21の両日、ホシガレイの刺し身と漬け、宮古トラウトサーモンの刺し身を使った「みやこ・未来丼」(1000円)を午前11時から40食限定で販売する。

 市水産課の佐々木勝利課長は「いい価格が付き、上々の滑り出しだ。全国初の取り組みなので試行錯誤はあるが、一つずつ解決し、事業化につなげたい。とてもおいしい魚なのでぜひ食べてほしい」と話した。

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