サーモンの海面養殖に活路 岩手・山田の漁協「不漁補う収入源に」

 岩手県山田町の三陸やまだ漁協は本年度、町の支援を受け、トラウトサーモンの海面養殖に着手する。不漁続きの秋サケを補う新しい収入の柱を育てるのが狙い。2年間の試験操業の後、本格事業化を目指す。

 佐藤信逸町長は9日の定例会見で「秋サケの不漁が続く中、県内各地で養殖に光を見いだす動きがある。山田も先進地に学び、漁協と一緒に進めていきたい」と述べた。

 漁協がいけす2基を山田湾に設置し、11月ごろに稚魚を放流する。初水揚げは来年3月の予定で、7月までに約50トンの漁獲を計画する。町はいけすの設置費など約1900万円を拠出して支援する。

 同町の秋サケ漁獲量は東日本大震災前、年2000トン以上あったが、最近2年は130トン前後と記録的な不漁が続く。漁協の鈴木雄寿(ゆうじゅ)参事は「大不漁を補う収入源としての期待は大きい。試験養殖で採算性を確かめたい。湾内で盛んなカキやホタテの養殖への影響も検証する」と話した。

 県内ではサケマスの海面養殖が久慈市(ギンザケ)、宮古市(トラウトサーモン)、大槌町(ギンザケ、トラウトサーモン)、釜石市(サクラマス)で行われている。佐藤町長は「ブランド化やえさの共同購入を考え、将来的には県内での魚種統一も考えなければならない」と提言した。

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