草木の少ない乾燥した荒野が延々と広がる-。そんなイメージを持ちがちだが、アフガニスタンはかつて農産物を輸出して富を得ていた農業国だったという。ほとんどの食糧は国内で完全に自給できていた▼2年前に現地で銃撃されて亡くなった医師中村哲さんの著書にそうある。この国を打ちのめしたのは、戦乱ばかりではなく、20年ほど前から続く大干ばつだと中村さんは言う。農地の砂漠化で廃村が広がり流民が急増した▼「戦争と支援で落ちる外貨が頼りの経済。上は職権乱用で稼ぎ、下は傭兵(ようへい)となって稼ぐ。戦乱を糧にせざるを得ない悲劇的構造」。故郷・九州の新聞への寄稿で指摘している(『希望の一滴-中村哲、アフガン最期の言葉』)▼中村さんらのグループは、荒野を緑の大地に変えるために、現地の人々と井戸を掘り、農業用水路の建設にいそしんだ。テロを生んだ貧困から抜け出すには、現地に根差した地道な支援が必要だ。存命なら中村さんは今も強調するだろう▼イスラム主義組織タリバンが政権を掌握したアフガン。外国の軍事介入、そして放棄。この国は過去、幾度か世界から忘れ去られた。中村さんが心配していたのも「忘れられるアフガン」。困難でも、各国の粘り強い関与がこんな状況の今こそ必要に違いない。(2021・8・20)
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