小選挙区制25年 東北の戦い、民意どこへ

 小選挙区比例代表並立制で初の衆院選が1996年に行われ、今年で25年となる。小選挙区は勝敗の振れ幅が激しく、8回の選挙で2度、政権が交代。二大政党制の定着を促すとされたが、野党勢力は分裂を繰り返し、2012年以降は自民党1強が続く。衆院議員の任期満了(10月21日)まで2カ月を切った。同制度による9回目の衆院選が迫る中、四半世紀に及ぶ東北の戦いを振り返る。

 自民と社民党、新党さきがけの連立政権だった96年の衆院選は、自民が15議席、小沢一郎党首の新進党が9議席を獲得。2000年も自民は15議席を維持したが、都市部で苦戦した。

 03年は自民の14議席に対し、マニフェスト(政権公約)を掲げた民主党が8議席と躍進。小泉純一郎首相が仕掛けた05年の「郵政解散」で自民は17議席と息を吹き返したが、参院で第1党となった民主は09年に19議席を獲得する大勝で政権交代を果たし、鳩山由紀夫首相が誕生した。

 民主政権は官僚排除の政治主導を掲げたが未熟さを露呈した。消費税増税などで党内対立も激化し、有権者の不信を招いた。12年に自民が19議席を奪い返し、再び政権の座に就いた。

 安倍晋三首相は経済政策「アベノミクス」を掲げ、14、17年も連勝。民主は民進党に改称し、小池百合子東京都知事による希望の党の結党を機に事実上分裂した。

 一方、比例代表東北ブロックは、8回の選挙で自民が単独過半数を制したことはない。非自民勢力が一定の支持を得ている。

 人口減少に伴い、東北の小選挙区は25年間で26から23に、比例は16から13に減った。20年国勢調査に基づき次々回の衆院選から宮城、福島両県の選挙区と比例の定数がそれぞれ1減になる可能性がある。

[小選挙区比例代表並立制]リクルート事件など「政治とカネ」の問題が続発したのを背景に、おおむね3~5人が当選する中選挙区を改め、1996年10月の衆院選から導入された。1人を選ぶ小選挙区、全国11ブロックで政党が得票に応じて議席を得る比例代表の2本立て。現行定数は465(小選挙区289、比例176)。重複立候補が可能で、選挙区で落選しても惜敗率が高ければ比例で復活当選するケースもある。

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