<とびらを開く>多様な学びの機会を ふとうこうカフェinせんだいみやぎ

ふふふる~むではワークショップも。在仙の切り絵作家タカハシシオリさんが教えた=7月

 少子化にもかかわらず不登校の子どもたちが増えています。中でも宮城県の不登校児童生徒の割合は全国最多(2019年度文部科学省調査)。「問題は不登校が多いことというより、不登校が多いのにフリースクールなどのサポートが少ないことです」と話すのは、ふとうこうカフェinせんだいみやぎ(村田町)代表の武山理恵さん。仙台市や仙南地区で不登校の親の会やフリースクールを運営しています。

 義務教育は「教育を受けさせる義務」であり、学校に行かせる義務や学校に行く義務ではありません。16年に成立した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(教育機会確保法)」により、かつて学校復帰を目指した不登校対策は、学校外の多様な学びの場を活用するよう転換が始まっています。にもかかわらず「学校に行かせなくてはならない」という誤解が、いまだ根強く存在するといいます。

 多様な学びの場の例としてフリースクールなどがありますが、まだ数は少なく、知名度も低い現状があります。親が苦労して探してくることが多いそうです。まず相談する学校の先生にいろんな選択肢を紹介してもらえることが理想ですが、「知らないものは紹介できませんよね。どうすれば忙しい先生方に知ってもらえるか、まだ手探りです」と武山さんの模索が続いています。

 ふとうこうカフェは今年6月、仙台市内にフリースクール「ふふふる~む」を開設しました。過ごし方は自由で、子ども自身が決めます。親のサポートも行います。学校以外の子どもの居場所が増え、その子に合った学び方を選択できるようになれば「教育先進県」として地域の価値が上がるかもしれないと、武山さんは言います。

 地域社会にとっての課題は、見方を変え、対応策にきちんと取り組めばチャンスや可能性に変わり得ることを武山さんは教えてくれます。子どもたちが伸び伸びと学べる社会にしていきたいです。(NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター 菅野祥子)

◎参考情報
ふとうこうカフェ in せんだいみやぎ
ホームページ https://hutokocafe.jimdosite.com/
主な活動 親の会・交流会事業「ふとうこうカフェ」(月1回、JR仙台駅近くで開催。仙南地区でも)
子どもの居場所事業「ふふふ」
◆ふふふはうす&ふふふ子ども食堂(仙台市太白区で原則第2、第4水曜午前10時~午後7時ごろまで)
◆フリースクール事業ふふふる~む(青葉区で毎週月・木曜午前10時~午後4時)

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