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(47)癩(らい)踊るみな来世(らいせい)を見る眼して/大野 林火(1904~1982年)

 前書きに「栗生楽泉園にて」とある。「癩」はハンセン病患者。「踊る」は季語「盆踊り」。林火は1951年、ハンセン病患者の村越化石に請われ、療養所の楽泉園へ俳句指導に赴き、それ以降毎年訪問。「来世を見る眼」には、病、国による不当な隔離政策、人々からの差別によって、今世を台無しにされてしまったハンセン病…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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