(47)癩(らい)踊るみな来世(らいせい)を見る眼して/大野 林火(1904~1982年)
前書きに「栗生楽泉園にて」とある。「癩」はハンセン病患者。「踊る」は季語「盆踊り」。林火は1951年、ハンセン病患者の村越化石に請われ、療養所の楽泉園へ俳句指導に赴き、それ以降毎年訪問。「来世を見る…
関連リンク
- ・(46)教室は波の明るさ鰯雲/今井 聖(1950年~)
- ・(45)夏シャツや平成生まれにも白髪/逢坂 みずき(1994年~)
- ・(44)蝉しぐれ木椅子のどこか朽ちはじむ/黒田 杏子(1938年~)
- ・(43)露まみれ鎖の切れしふらここも/中嶋 鬼谷(1939年~)
- ・(42)ちんぽこに西瓜の雫たらして子の機嫌よし/大橋 裸木(1890~1933年)