(49)萩の記憶鮮明にして食ひ違ふ/小林 貴子(1959年~)
風に揺れながら垂れ下がる枝の、細やかな葉の間に、萩は小さな赤紫の花を咲かせます。萩の記憶とはいったいどんな記憶でしょうか。花の前で話をしたのかも、素敵な出会いがあったのかもしれません。その記憶は細部…
関連リンク
- ・(48)ランタンが割れて世界が蛾蛾蛾蛾蛾/未来羽(2000年~)
- ・(47)癩(らい)踊るみな来世(らいせい)を見る眼して/大野 林火(1904~1982年)
- ・(46)教室は波の明るさ鰯雲/今井 聖(1950年~)
- ・(45)夏シャツや平成生まれにも白髪/逢坂 みずき(1994年~)
- ・(44)蝉しぐれ木椅子のどこか朽ちはじむ/黒田 杏子(1938年~)