ビーチスポーツ楽しむ場に 気仙沼の小泉海岸、通年利用目指す

ビーチサッカーで白熱したプレーを見せる中学生たち=7日、気仙沼市本吉町の小泉海岸

 「この浜をビーチスポーツの聖地に」。東日本大震災の津波被害から復活した、宮城県気仙沼市本吉町の小泉海岸で機運が高まっている。東北有数のサーフスポットとして親しまれる海岸に、ビーチサッカーなど別競技でも人を呼び込んで本吉地区の盛り上げを図る。

 7、8の両日、小泉海岸で「ビーチスポーツフェスタ」が初開催された。ビーチサッカー大会やテニス、バレーボール、フライングディスクをパスでつなぐ「アルティメット」などの体験会があり、2日間で計約400人の小中高生や大人が参加し熱気に包まれた。

 主催したのは気仙沼ビーチサッカー委員会。事務局の佐藤東児さん(35)は「震災から長い間つらい思いをした分、スポーツの力で本吉を元気づけたい」と話す。

 委員会は、気仙沼や石巻、仙台から集まり、小泉海岸を拠点に活動するビーチサッカーチーム「ニンジャ宮城BC」のメンバーらで構成する。チームは震災前、小泉や東松島市野蒜海岸で活動していたが、津波で練習場所を失った。防潮堤工事が始まった大谷海岸の脇の限られたスペースでほそぼそと練習を続けた。

 小泉海岸で活動を再開したのは2年前。県内で最も高い海抜14・7メートルの防潮堤建設が進み、震災後初めて砂浜が開放された。昨年3月にはビーチ用サッカーゴールが整備され、本拠地を小泉に一本化した。「また小泉で蹴れるとは想像できなかった」と主将の阿部満さん(39)=気仙沼市=。

 小泉海岸の砂浜復活を機に、チームメンバーが中心となってビーチサッカー委員会を設立した。三陸沿岸道延伸を追い風に、広い砂浜の環境を生かしてサッカー以外の競技を普及させることも理念に掲げ、海岸の通年利用を目指す。

 「いずれは各地の海岸から、各競技の代表チームが集いナンバーワンを決める浜にしたい」。佐藤さんは夢を描く。

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