(53)かなしみに表面張力ありて蝦蟇(がま)/塩野谷 仁(1939年~)
表面張力というと、コップからあふれそうでこぼれないでいる水を連想する。液体の表面積をできるだけ小さく縮めようとする力だ。作者は「かなしみ」にもそれがあるという。かなしみという水をできるだけ小さく縮め…
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