村井宮城知事出馬 野党に焦り、候補擁立の目星つかず

 任期満了(11月20日)に伴う宮城県知事選で、村井嘉浩知事と距離を置く県議会野党会派は1日、対抗馬の目星をつけられないまま、5選出馬の正式表明に耳を傾けた。立憲民主党系第2会派「みやぎ県民の声」は、ぎりぎりまで擁立を模索する構えだが、残された時間は少ない。野党共闘を目指す共産党、県政転換を訴える関係者にも危機感が募る。

 東北電力女川原発2号機の再稼働同意、上下水道と工業用水の運営権を民間に売却する「みやぎ型管理運営方式」、東京五輪サッカーの有観客開催など、多くの反対を押し切ってきた村井知事。同会派では「独断専行が過ぎる」「国しか向いていない」などと批判が渦巻くが、具体的な選考は一向に進まなかった。

 村井知事の県政運営を一定評価する所属議員がおり、「4期務めた知事を破るのは難しい」との本音も漏れる。立民県連は選挙の足音が近づく衆院選で手いっぱいなのが実情で、知事選の対応を同会派に委ねている。

 同会派は前回も候補者を決められずに迷走した。坂下賢会長は「県民の声を聞く知事が望ましい。座して死を待つわけにはいかない」と強調。特定の党や業界にとらわれない候補者の人選を進め、アプローチする考えを示した。

 前回、対立候補を立てた市民団体はこれまで、同会派と立民県連に対抗馬の選定を繰り返し働き掛けたが、「意欲が見えてこない」(関係者)と手詰まり感を漂わせる。主体的な擁立も視野に入れ始めた。

 村井県政と対決姿勢を鮮明にする共産党県議団の三浦一敏団長は「なぜ5選出馬を目指すのか、大義名分がよく分からなかった」と知事の発言内容を疑問視し、「市民と野党の共闘で、何としても候補者を立てたい」と訴えた。党県委員会の中島康博委員長も「勝てないからといって戦わないことは絶対にない」と語気を強めた。

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